今の超低金利時代、銀行にお金をいくら預けていても金利はほとんど付きませんが、そのくせATM手数料や他行への振込手数料はきっちり取られるので納得いかない人も多いのではないでしょうか。
しかし「じぶん銀行」を使えば少しの作業で簡単にATM手数料と他行への振込手数料を無料にすることができます。普段から銀行に払っているATM手数料や振込手数料を節約したいと考えている人には「じぶん銀行」はおすすめできます。
じぶん銀行とは
ご存知の方も多いと思いますが念のためじぶん銀行について説明すると、じぶん銀行は、三菱東京UFJ銀行(現在の三菱UFJ銀行)とauブランドのモバイル通信事業等を行っているKDDIとの共同出資によって2006年に設立したインターネット専業銀行です。
ネット銀行の中でもあまり知名度は高くありませんが、銀行大手と通信大手が手を組んで作っているので安心して使える銀行です。
じぶんプラスとは
じぶんプラスとは、じぶん銀行の商品やサービスの利用状況に応じて5つのステージごとに特典を受けられるサービスで、ステージごとにATM利用料や他行あての振込手数料の優遇を受けることができます。
ステージ1からステージ5まであり、上位ステージになるほどATM手数料や振込手数料が無料になる回数が増えていきます。じぶんプラスが2018年12月1日をもって改定となるため改定前後の内容を掲載しておきます。
改定前(2018年11月30日まで)
じぶんプラス ステージ | ATM預入手数料 無料回数 | ATM引出し手数料 無料回数 | 他行あて振込手数料 無料回数 |
---|---|---|---|
じぶんプラス1 | 何度でも無料 (ゆうちょ銀行ATMは月1回まで) | 月2回 | 月0回 |
じぶんプラス2 | 月3回 | 月0回 | |
じぶんプラス3 | 月4回 | 月1回 | |
じぶんプラス4 | 月8回 | 月3回 | |
じぶんプラス5 | 月11回 | 月5回 |
改定後(2018年12月1日から)
じぶんプラス ステージ | ATM預入手数料 無料回数 | ATM引出し手数料 無料回数 | 他行あて振込手数料 無料回数 |
---|---|---|---|
じぶんプラス1 | 月0回 | 月0回 | 月0回 |
じぶんプラス2 | 何度でも無料 (ゆうちょ銀行ATMは月1回まで) | 月0回 | |
じぶんプラス3 | 月4回 | 月1回 | |
じぶんプラス4 | 月8回 | 月8回 | |
じぶんプラス5 | 月11回 | 月15回 |
赤字の部分が改定後に変更となる内容です。
じぶんプラスの改定後は「じぶんプラス1」の人はATM預入手数料、ATM引出し手数料とも無料回数が無くなってしまい改悪となる一方で、上位ステージである「じぶんプラス4」や「じぶんプラス5」の人は他行あて振込手数料が無料となる回数が増えて改善となります。
改定前・改定後とも、じぶんプラスのステージが「じぶんプラス3」以上になればATM手数料、振込手数料とも無料で利用できることになります。ただし、「じぶんプラス3」だと他行あて振込手数料無料回数は月1回に限られてしまうため、できれば「じぶんプラス4」以上のステージを維持したいところです。
ちなみに改定前も改定後もじぶん銀行同士や三菱UFJ銀行への振込手数料は無料となっています。
じぶんプラスのステージ判定方法
「じぶんプラス1」から「じぶんプラス5」までのステージは、前月20日時点の「預かり資産残高」と「取引条件の該当状況」によって当月のステージが判定されることになります。
なお、預かり資産残高は、円普通預金・円定期預金・円仕組預金・外貨普通預金・外貨定期預金・外貨仕組預金の合計となり、じぶん銀行FXの証拠金残高は含まれません。
取引条件には取引条件Aから取引条件Dまでありますがこの内容は後ほど説明します。
預かり資産残高が10万円未満の場合
- 基本的には「じぶんプラス1」
- 取引条件Aまたは取引条件Bを満たせば「じぶんプラス2」
※改定後は取引条件Aのみとなります - 取引条件Dを満たせば「じぶんプラス4」
2018年12月1日の改定から「じぶんプラス2」となる条件は取引条件Aだけとなりますのでご注意ください。また、後述しますが取引条件Aの内容も改定によって変更されます。
預かり資産残高が10万円〜50万円未満の場合
- 基本的には「じぶんプラス2」
- 取引条件Bまたは取引条件Cを満たせば「じぶんプラス3」
- 取引条件Dを満たせば「じぶんプラス4」
預かり資産残高が50万円〜100万円未満の場合
- 基本的には「じぶんプラス3」
- 取引条件Bまたは取引条件Cまたは取引条件Dを満たせば「じぶんプラス4」
預かり資産残高が100万円以上300万円未満の場合
- 基本的には「じぶんプラス4」
- 取引条件Cまたは取引条件Dを満たせば「じぶんプラス5」
預かり資産残高が300万円以上の場合
- 「じぶんプラス5」
取引条件
取引条件Aから取引条件Dの一覧は以下のとおりとなっています。なお、各取引条件は、いずれか一つを満たせば良く全てを満たす必要はありません。
なお、取引条件Aの内容は2018年12月1日の改定後は赤字の通り大幅に変更となります。
取引条件 | 内容 | 判定期間 |
---|---|---|
取引条件A ※改定前 | じぶん銀行スマートフォンアプリへのログインが1回以上 | 前々月21日~前月20日 |
年齢が25歳以下 | 前月20日時点 | |
取引条件A ※改定後 | じぶん銀行totoのくじ購入額合計が1,000円以上 | 前々月21日~前月20日 |
給与振込による入金額合計が5万円以上 | 前々月21日~前月20日 | |
au WALLET プリペイドカードへのオートチャージによる出金が3ヶ月以内に1回以上ある | 4ヶ月前21日~前月20日 | |
取引条件B | 口座振替の引落とし(クレジットカードの引落としも含む) | 前々月21日~前月20日 |
じぶん銀行決済または電子マネーチャージ(LINE Payチャージは除く)の利用 | 前々月21日~前月20日 | |
給与振込による入金 | 前々月21日~前月20日 | |
定額自動入金サービスによる入金額合計が5万円以上 | 前々月21日~前月20日 | |
じぶん銀行totoのくじ購入額合計が1,000円以上 | 前々月21日~前月20日 | |
取引条件C | 外貨預金残高が10万円以上 | 前月20日時点 |
仕組預金残高が10万円以上 | 前月20日時点 | |
取引条件D | 住宅ローンの取引がある | 前月20日時点 |
カードローン(じぶんローン)の残高が1万円以上 | 前月20日時点 | |
じぶん銀行FXの取引がある※ | 前々月21日~前月20日 |
※ミニ取引(1,000通貨単位)および新規・決済取引ともに対象となります。
通常、FX取引の一日の区切りはニューヨーク市場が終わる日本時間7:00(サマータイムは6:00)ですが、じぶんプラスの判定は前々月21日0:00~前月20日23:59(日本時間)に約定した取引が対象となります。
ちなみに、2019年春より取引条件Aに「じぶん銀行スマホデビット」での決済が加わる予定です。
新規口座開設者にはWelcome期間特典あり
口座開設から5ヶ月後末日までの最大6ヶ月間はWelcome期間としてステージが優遇されます。
具体的には、ステージ判定の結果が「じぶんプラス1」または「じぶんプラス2」となった場合には、「じぶんプラス3」となります。
なお、Welcome期間特典の内容も2018年12月1日の改定により変更となります。具体的には、2018年12月1日以降に口座開設した場合の「Welcome期間特典」の適用期間は、最大3ヶ月間(口座開設から2ヶ月後の末日まで)となり、現状の最大6ヶ月間から大幅な改悪となります。
じぶん銀行の口座をまだ作っていない場合は改悪となる2018年12月1日までに口座開設しておきましょう。なお、ハピタス、モッピー、すぐたまなどのポイントサイトから口座開設すると1,500円分のポイントが貰えます。ポイントは現金にも交換可能なので、なんと口座を開設するだけで1,500円が貰えてしまうことになります。
毎月ATM利用料と振込手数料を無料にする方法
冒頭でATM利用料と振込手数料を無料にするにはできればじぶんプラスのステージを「じぶんプラス4」以上にあげておきたいと書きました。
じぶん銀行を給与振込口座などメイン口座として使っている人など、じぶん銀行の残高が100万円以上あればそれだけで「じぶんプラス4」を達成しますが、じぶん銀行にはあまりお金を置おかず振込の必要があるときだけじぶん銀行を使って振込手数料を節約したいと考える人もいるでしょう。特に三菱UFJ銀行をメインで使っている人はじぶん銀行に手数料無料でお金を移せるので、じぶん銀行を振込用の口座として使うことも可能になります。
じぶん銀行の残高が100万円未満の人におすすめしたいのが取引条件Dを満たしてじぶんプラスのステージを「じぶんプラス4」にすることです。下表を見れば一目瞭然ですが取引条件Dを満たせば残高がいくらであってもすぐに「じぶんプラス4」以上になれることがわかります。
もう一度、取引条件Dの内容を確認しておきましょう。
- 住宅ローンの取引がある
- カードローン(じぶんローン)の残高が1万円以上
- じぶん銀行FXの取引がある
この中で最もおすすめなのはじぶん銀行FXです。
カードローンでも最低借入額の10,000円を毎月19日に借りて21日に返済すればほぼ利息もかからず取引条件Dを満たせますが、信用情報機関にカードローン借入の情報が登録されてしまうためあまりおすすめはできません。
その点、じぶん銀行FXであれば信用情報機関に登録されてしまうこともありません。FXは怖いと考えている人もいると思いますが、すぐに取引を終わらせれば基本的には大きな損失は発生しません。
じぶん銀行FXは取引手数料0円、1,000通貨単位からの取引が可能で、米ドルと円のスプレッドは2銭なので、米ドル円を買って(または売って)すぐに反対売買(決済)すれば相場が急激に動かない限り40円ほどの損失で済みます。
このように毎月1回じぶん銀行FXで取引をするだけで取引条件Dに該当することになり、ATM手数料の無料回数が月8回、他行あての振込手数料無料回数が月3回(2018年12月1日の改定後は月8回)となります。
まとめ
三菱UFJ銀行とKDDIが共同出資しているネット銀行「じぶん銀行」は「じぶんプラス」のステージによってATM手数料と他行あての振込手数料が無料となります。
ATM手数料と振込手数料を簡単に無料にするには、月に1度「じぶん銀行FX」で取引をするだけです。これだけでATM手数料の無料回数が月8回、他行あての振込手数料の無料回数が月3回(改定後は月8回)となるので非常に魅力的です。
まだじぶん銀行の口座を持っていない人は、直接オフィシャルサイトから申し込みをするのではなく、ハピタス、モッピー、すぐたまなどのポイントサイトから申し込めば口座開設するだけで1,500円を貰えることができておすすめです。
ATM利用料や振込手数料を取られるのはもったいないですからね。