北海道旭川市にあり星野リゾートが運営する『OMO7 旭川』(おもせぶん あさひかわ)に宿泊してきました。半年ぶりの北海道そして3年ぶりの旭川です。
タイトルのとおりOMO7 旭川は旭山動物園や美瑛といった観光地へのアクセスが良いだけでなく、手軽な料金にもかかわらず綺麗でコストパフォーマンスの高いホテルでした。
OMOブランドについて
OMO(おも)は星野リゾートが運営しているホテルブランドのひとつです。
圧倒的非日常感に包まれる日本発のラグジュアリーホテル『星のや』、心地よい和にこだわった上質な温泉旅館『界』、そして洗練されたデザインと豊富なアクティビティを備える西洋型リゾート『リゾナーレ』と、星野リゾートは3つのホテルブランドを展開していました。
そして2018年4月に星野リゾートの第4のブランドとしてスタートしたのが今回宿泊した『OMO』となります。
OMOのコンセプトは旅のテンションを上げる都市観光ホテル
OMOは、旅のテンションを上げる都市観光ホテルをブランドコンセプトとしています。
日本各地の都市にはそれぞれ違った文化や風情があり旅する魅力が溢れているにもかかわらず、都市にあるホテルの多くはビジネス客の方だけを向いている。そこで「観光客はビジネス系ホテルに間借りしていて、旅のテンションは下がっているはずだ」という仮説を立て、「観光客のことだけを考えたら、都市ホテルはどう変わることができるのだろうか」と考え抜いた結果このコンセプトになったのだそうです。
OMOのコンセプトに沿った施策としては、以下のようなものがあります。
- カジュアルで革新的なインテリア
- フレンドリーなサービス
- 観光視点のロケーション
- ディープ魅力を堪能する仕掛け
- 部屋に帰るのがもったいないパブリックスペース
- 気軽な旅に嬉しいリーズナブルな価格
星野リゾートが運営するホテルというとラグジュアリーで高価なホテルをイメージしがちですが、「気軽な旅に嬉しいリーズナブルな価格」とあるようにOMOは一般的なホテルと同程度の料金で宿泊できます。
OMOブランドの施設
2019年4月現在、OMOブランドのホテルは北海道の旭川と東京の大塚の2店舗あります。
- 星野リゾート OMO7 旭川(開業日:2018年4月28日)
- 星野リゾート OMO5 東京大塚(開業日:2018年5月9日)
また、2022年の開業を目指して大阪の新今宮駅前にもOMOブランドのホテルを開発しています。ある程度土地勘のある人にとって星野リゾートが進出する場所としては驚きかもしれませんね。
ちなみにOMO5やOMO7といったOMOブランドの後に付く数字ですが、サービスの幅を分かりやすくするために「0(限定的)」から「9(広い)」までホテル名に番号を振っているのだそうで、OMO5は中間、OMO7はややサービスの幅が広いという位置づけとなっています。分かりやすいような分かりにくいような数字ですね。
個人的には新今宮駅前のOMOにどの数字が割り振られるのか興味があります。
星野リゾート OMO7 旭川について
今回宿泊したOMOブランドのひとつOMO7 旭川は、美瑛や富良野への観光拠点としても⼈気の北海道第⼆の都市「旭川」にあります。
旭川動物園に遊びに行くも良し、美瑛や富良野で大自然を満喫するも良しと、抜群のロケーションです。
もともとは『旭川グランドホテル』として運営していたホテルを星野リゾートがOMOブランド第1号としてOMO7 旭川にリブランドし、2018年4月にOMO7 旭川として開業しました。
- 名称:星野リゾート OMO7 旭川
- 所在地:〒070-0036 北海道旭川市6条通9丁目
- TEL:0166-29-2666
- 客室数:237室
- 開業:2018年4月28日
OMO7 旭川のゲストルーム
OMO7 旭川には12種類のゲストルームがあります。
ゲストルーム | 定員 | 広さ |
---|---|---|
DANRAN Room | 2名 | 18㎡ |
ワイドツインルーム | 2名 | 27㎡ |
トリプルルーム | 3名 | 30.3㎡ |
フォースルーム | 4名 | 30㎡ |
ダブルルーム | 2名 | 25㎡ |
ガーデンルーム | 2名 | 36.8㎡ |
ユニバーサルルーム | 2名 | 36㎡ |
和室 | 2名 | 28㎡ |
和洋室 | 2名 | 36㎡ |
ジュニアスイート | 2名 | 54.8㎡ |
エグゼクティブスイート | 2名 | 73.7㎡ |
インペリアルスイート | 2名 | 150㎡ |
全客室でWi-Fi無料接続が可能となっています。
ロビーラウンジ OMOベース
OMO7 旭川の1階にあるロビーラウンジはOMOベースと名付けられていて、旅行者とローカルがつながるオープンで自由な空間を目指したスペースとなっています。
まさに前述のコンセプトのとおり部屋に帰るのがもったいないパブリックスペースとなっていて、OMOベースで自由気ままに過ごしている人も少なくありませんでした。
OMOカフェ&バル
OMOカフェ&バルでは朝食、ランチ、そして夜はバーを味わうことができ、食べるだけでなく、時間帯によって違った雰囲気を楽しめるようになっています。
ブレークファースト
北海道の美しい朝食を目指した彩り豊かな朝食ビュッフェを味わうことができます。
焼きたてのワッフルを食べることができるのが特徴的です。
- 時間:6:30〜9:30
- 内容:焼きたてワッフルが楽しめる朝食ビュッフェ
- 料金:〈大人、7〜11歳〉2,000円(税込)、〈4~6歳〉500円(税込)
※3歳以下無料
ランチ
ランチは利用していませんが、ランチタイムにはご当地サンドウィッチなどが提供されます。
- 時間:11:30~14:00
- 内容:ご当地サンドイッチ、ホテルメイドカレーなど
BAR
夜はアルコール類だけでなく、生ハムやパフェなども提供されます。22時まで営業しているので観光から戻ってきて軽く一杯も可能です。
- 時間:16:00~22:00(L.O.21:30)
- 内容:生ハム、おつまみ、〆パフェ、アルコール類など
ご近所マップとご近所ガイド OMOレンジャー
旭川出身のスタッフを中心に地元民だからこそ知っている旭川の情報を宿泊者に共有するサービスとして、ホテルから500歩圏内のガイドに載っていない地元民に人気のスポットが提供されています。
それだけではなく、5名の「ご近所専隊OMOレンジャー」が実際に旭川のディープなお店などを案内してくれるサービスもあります。美味しいお酒の店や路地裏グルメ、インスタ映えするお店などOMOレンジャーによって得意分野があります。
ちょっと変わった旅行の楽しみ方として利用してみるのもいいかもしれませんね。
ブックトンネル
OMOベースにはブックトンネルという屋根裏部屋のような空間もあります。旭山動物園の写真集や旭川の文化や歴史に触れることができる本なども置かれています。
子連れ旅行じゃなかったらこのスペースに籠もりたいと思えるような場所でした。
フリーラウンジ
滞在中、自由に寛げるスペースとしてフリーラウンジが用意されています。Wi−Fiも利用できコンセント付きテーブルもあります。
OMO7 旭川のDANRAN Room
チェックインカウンターの横には蛇口をひねるとハスカップジュースが出てくるという面白いウェルカムドリンクコーナーがあります。写真だとわかりにくいですが蛇口も凝っていて、北海道らしく鮭をくわえる熊がデザインされています。
チェックインを済ませてさっそく部屋へと向かいます。今回宿泊したのはDANRAN Roomという部屋で14階になります。
DANRAN Room
部屋に入るとすぐにスリッパが置いてあり部屋では靴を脱ぐように注意書きがあります。
DANRAN Roomはこのような部屋となっています。シングルベッドが面白いレイアウトで並べられていて、壁の色使いで狭さも感じさせません。女子の二人旅なんかにいいかもしれませんね。
部屋から見る旭川の風景です。のんびりした心地良い街です。
ベッドの下にはあえてスペースが取られていてここにキャリーケースなど旅行の荷物を収納できるようになっています。狭い部屋なので有効的に空間を使えるのは嬉しいですね。
どちらのベッドにも枕元には読書灯とUSBポート付き電源があります。
ベッドとベッドの間にはテーブルがあり、どちらからも使いやすいようになっています。
テーブルの横には無料のコーヒーや緑茶のティーバッグなどが置いてありますが、ザ・ビジネスホテルといった印象でした。
こういうところに北海道オリジナルのものを使ったりするといいと思うのですがコスト的には難しいのでしょうかね。
ルームウェアは壁のハンガーフックに掛かってあるのが面白いです。
今回は子連れでの宿泊でしたが部屋にはルームウェアやスリッパなど子ども用のアメニティは置いてありませんでした。
うちの子どもはなぜかホテルのスリッパで遊ぶのが好きなのですが子ども用ルームウェアを着るにはまだ大きすぎるので、アメニティは無ければ無いでいいかと特にスタッフの方にも伺いませんでしたが子ども用アメニティセットはフロントに用意があるようです。
予約時に子どもがいることも伝えているし子連れでチェックインしているので、部屋に置いてくれるなりチェックインの際に声をかけてくれるなり、もう少し配慮してもらえるとありがたかったです。
DANRAN Roomのバスルーム
バスルームは清潔感はありますが部屋ほどリノベーションされてはおらずビジネスホテルを彷彿とさせるユニットバスです。
DANRAN Room以外の部屋はどうかわかりませんが、せっかくOMOベースや部屋の雰囲気に凝っているのに、ここで宿泊者を非日常から思いっきり日常に戻してしまうのはもったいないと感じました。
マリオット系ホテルに泊まる回数が増えてしまったからそう感じるだけなのでしょうか。
OMO7 旭川の朝食ビュッフェ
朝食付きプランではオシャレな内装のOMOカフェ&バルで朝食ビュッフェをいただくことができます。
この雰囲気は女子旅やカップルでの利用にぴったりです。
ここでワッフルを焼いてもらい食べることができます。
朝に子どもと遊んでからビュッフェが終わるギリギリの時間に行ったのであまり残っていませんでしたが洋食も和食もあります。
ドリンクは烏龍茶、トマトジュース、オレンジジュースといった定番なもの以外にアップルジンジャーとゆずハチミツがありました。ホットコーヒーは別の場所にあります。
OMO7 旭川 宿泊記まとめ
週末に子どもと遊びに行った旭川で星野リゾート OMO7 旭川に宿泊してきました。
星野リゾートが運営するホテルですがびっくりするくらい庶民的な料金です。それでいてしっかりとしたコンセプトに基づいて楽しめるホテルになっていますしホテル自体もすごく綺麗です。
そして朝食ビュッフェ付きで6,000円代と、とてもコスパに優れたホテルでした。
もし旭川にマリオット系ホテルができたらそっちを使うと思いますが、そうでないなら今度また旭川に行ったときもOMO7 旭川に宿泊すると思います。