良くも悪くも有名なヨーロッパのLCC大手ライアンエアーの機内で、乗客の白人男性が黒人女性に対して差別発言をして侮辱している映像がSNSに投稿されて話題になっています。
ライアンエアー機内での白人男性による黒人女性への差別発言
CNNによると、スペインのバルセロナからイギリスのロンドンへと向かう機内で、離陸前に窓側の白人男性が同列の通路側に座る黒人女性に対して「酷い黒人野郎」、「隣に座るのは嫌だ」、「別の席に移らないなら力ずくで動かす」などと怒鳴りつけました。
機内で黒人女性に差別発言、映像が波紋呼ぶ 英警察が捜査
その様子を、近くに座っていたロンドン在住の乗客が携帯電話で撮影してSNSにアップしました。SNSとは具体的にはYoutubeなのですが、実際にYoutubeアップ されたのが下の映像です。
離陸前に女性が着席した後、この差別発言をした白人男性が現れ、自分が奥に入るために黒人女性に席を立つように言ったものの黒人女性はリウマチを患っておりすぐには動くことができなかったようです。
黒人女性がすぐに席を立てなかったことが白人男性による差別発言に繋がったかどうかはわかりませんが、例えそうであったとしても差別発言を行って良い理由には絶対になりません。
ライアンエアーの対応に避難の声も
黒人女性を大声で侮辱したこの白人男性に対して、客室乗務員は強制的に退去させたり警察に通報することもできたはずですなのですが、白人男性に落ち着くよう説得し、結局は黒人女性を他の座席に移すという対応を取りました。
ライアンエアーのこの対応を見た人からはライアンエアーの対応を批判してボイコットを呼びかける声も上がりました。
何の非もない黒人女性に移動してもらうというのは白人男性の差別を認めることにもなりかねないので、こういうケースこそ客室乗務員は乗客を強制的にでも退去させるべきだと思います。
ライアンエアーはこの映像を認識しており警察に通報したとコメントしました。
これを受けてイギリス警察は「偏見に基づく犯罪を深刻に受け止める」との立場を強調し、ライアンエアーやスペイン当局と協力して調査を進めていることを明らかにしています。
過去には差別を受けた黒人男性をファーストクラスに移動させたCAの神対応も
過去には南アフリカのヨハネスブルグからイギリスのロンドンに向かうブリティッシュ・エアウェイズの機内で、差別発言をした乗客に対するCAによる神対応が話題となりました。これもロンドン行きの便ですね。
50代とおぼしき白人女性が機内の座席につき、自分の隣に座るのが黒人男性だと気づきました。
これに激怒した白人女性は客室乗務員を呼び、「隣が黒人なのよ。彼の隣になんか座ってられないわ。席を変えて頂戴。」と言い放ったのです。
機内に空席があるか調べてきますと言いその場を離れた客室乗務員は数分後に戻ってきてこう言いました。
「お客様、先ほど申し上げましたように、こちらのエコノミークラスは満席でございました。ただ、機長に確認したところ、ファーストクラスに空席があるとのことでございます。」
「当社は、エコノミークラスからファーストクラスに席を替えることは通常行っておりません。しかしながら、あるお客様が不快なお客様の隣に座って過ごさざるを得ないということは、当社にとって恥ずべきことと判断いたしますので当然事情は変わってまいります。」
そして、客室乗務員は白人女性にではなく、差別を受けた黒人男性に向ってこう言いました。
「もしよろしければ、お手荷物をまとめて頂けませんでしょうか？ファーストクラスのお席にご案内します。」
白人女性は呆然とし、周りにいた乗客は歓声を上げたりスタンディングオベーションをする人までいたそうです。それだけ周りの人も人種差別発言を耳にするのが不愉快だということですよね。
終わりに
いつまで経っても人種差別が無くなることはないのでしょうか。機内で起こったかどうかに関わらずこういうニュースを目にするとすごく不快になります。
Youtubeに映像がアップされることには賛否両論あるでしょうが、個人的には分別のつく大人が公衆の面前で大声を出して差別発言で他人を侮辱しているので致し方ないかなと思います。
ちなみに機内でのトラブルといえばフライト中の性的暴行も増加しており、これについては米国FBIが警告を発する事態に至っています。
なんと米国FBIが警告を発する事態！フライト中の性的暴行が増えているらしい
