旅に出る理由、旅を終える理由。1021日間、世界を旅した写真家・竹沢うるまさんの話

旅に出る理由、旅を終える理由。竹沢うるま

 

コピーライターの糸井重里氏が主宰している「ほぼ日刊イトイ新聞」に僕の好きな写真家のひとり、竹沢うるまさんの4回に渡るインタビュー記事が掲載されています。

タイトルは「旅に出る理由、旅を終える理由。」です。

 

写真家・竹沢うるまさんについて

竹沢うるまさんは世界中を飛び回っているフリーの写真家です。

1977年生まれで同志社大学法学部法律学科を卒業されています。在学中に一年間滞在したアメリカで写真を学び、帰国後はダイビング雑誌で水中撮影のカメラマンとして活動されていましたが、2005年にフリーの写真家となり本格的に活動を開始しています。

そんな竹沢うるまさんは、これまで訪れた国と地域は140を超えています。それもそのはず、竹沢うるまさんは2010年から2012年にかけて1,000日以上に渡り世界一周の旅をされていたのです。

竹沢うるまさんは前述の通り水中カメラマンとして活動されていましたが、写真を始めた頃の気持ちを取り戻すべく世界一周の旅に出て、その中で撮りためた写真を『Walkabout』として写真集にまとめるとともに、対となる旅行記として『The Songlines』を発表されています。

また、2014年には第三回日経ナショナルジオグラフィック写真賞を受賞されています。

竹沢うるまさんの写真展に足を運び何度かお話もさせてもらったことがあります。意外とミーハーなので写真集にサインまで書いていただきました。放置気味のフェイスブックでも繋がらせていただいていますが、今でもカメラを持って世界中を駆け巡っておられます。

ほぼ日刊イトイ新聞の『旅に出る理由、旅を終える理由。』では竹沢うるまさんの世界一周時の話や写真に対する思いなどが語られていますので少しでも興味のある人にはぜひ読んでもらいたいです。

世界一周の方法について

竹沢うるまさんのようにバックパッカーとして世界一周する人もいれば、スターアライアンスやワンワールドといった航空会社グループの世界一周航空券で世界一周する人もいます。

世界一周と聞けばバックパッカースタイルを想像しますし、バックパッカースタイルで世界一周している人たちの間では世界一周航空券での世界一周は見下されがちと聞いたこともあります。

確かに世界一周航空券での世界一周の定義は「太平洋と大西洋を各々1回のみ渡って出発地に戻ること。」なので航空券を使い1週間足らずでほんの数ヶ国にだけ入国して世界一周することもできてしまいます。その点バックパッカーは陸路の移動をメインとして数ヶ月〜1年くらいかけて何十カ国も巡る人が多いです。

それでもバックパッカーと世界一周航空券どちらが良いとか悪いとかはなく、どちらもれっきとした世界一周です。

もう10年近く前ですが僕もバックパッカーとして1年くらいかけて世界一周をしたいと思っていた時期がありました。しかし日常を捨てる勇気も強さも信念も持ち合わせていなかったため憧れは憧れのまま終わりました。

陸マイラーとしてブログを書き始める前は世界一周ブログを読み漁っていましたし、周りにもバックパッカーとして世界一周を経験した知人が何人かいるので羨ましいと思いながら話を聞いています。

世界一周するには何歳くらいがいいのだろう

竹沢うるまさんは32歳のときに世界一周の旅に出られたそうです。

世界一周ブログや周りの世界一周をした知人をみる限りでは、時間に比較的余裕のある大学生や、何年か社会人経験を経て貯金もでき人生を見つめ直す時期になりがちな30歳前後で世界一周に出る人が多いように感じます。

果たして世界一周の旅に出るのに適した年齢はあるのでしょうか。きっと年齢など関係なく「自分が世界一周したいと思ったとき」が唯一の正解だと思います。

それでもあえて自分の人生を振り返っていつ世界一周していたら良かったかと想像すると30歳くらいかなと思います。

きっと20代の自分は世界中で目にしたことを吸収するにはまだ未熟すぎたと思います。逆に今だと頭で考えすぎて心で感じるままに行動することができないんじゃないかと思います。だから30歳くらいのときが一番バランスが取れていて世界一周に向いていたのかもと考えるときがあります。ちょうど世界一周に憧れた時期もその頃だったのでそのとき一歩踏み出しておけば良かったのかもしれません。

でも、この先もしも世界一周するとしたらバックパッカーをする勇気と体力はないので世界一周航空券を使ってビジネスクラスかファーストクラスで大人の世界一周がしたいかな。

もちろん陸マイラーとしてマイルを貯めているので世界一周航空券はマイルで購入です。

世界一周をした人からよく耳にすること

竹沢うるまさんのインタビュー記事を読んでいて、僕の周りにいる世界一周経験者も同じようなことを言っていたことを思い出しました。

たぶん、ふつうに旅を続けられるのは、1年が限界だと思います。

その段階を超えてくると、自分のなかでいろんなものを壊していかないと続けられない‥‥つまり、「無意味さ」を感じるんです。旅をすること、それ自体に。

世界一周をした知人も1年くらいが限界だと言っています。じっくりと旅をしている人ほどそう言っている印象があります。

逆にスタンプラリーのように各国の観光スポットだけを足早にまわっているような世界一周旅行者の口からは聞いたことがありません。

人間って、適応能力が異常に高いんです。

だから、長い旅を続けていると、いつしか、日常と非日常が反転しちゃう。そうすると結局、飽きるんです。

竹沢うるまさんも仰っていますが人間は適応能力が高いので旅を続けていると非日常だった世界がいつの間にか日常になってしまって旅に飽きてくるんだそうです。

長い旅に関して言えば、好奇心をなくすということが、やはり、いちばん怖いことですよね。

非日常だった世界が日常になってしまうと好奇心を無くして旅がどんどん楽しくなくなっていき、目的も見失い日本人どうしでつるんでだらだらと「沈没」してしまうのでしょうか。

世界一周旅行でいう「沈没」とは、世界一周中ひとつの宿や街に目的もなく長期滞在してしまうことを意味しているのですが、多くの国を回ることだけが世界一周ではないので沈没する人が多いエジプトのダハブでダイビング三昧な日々を送るのもそれはそれで楽しそうだなと思ってしまいます。

長い旅に出るのには、非常に難しい心の整理が必要なんだけど、それと同じくらいか、あるいはそれ以上に、「長い旅をやめる」って、難しいんです。

(中略)

日本に近づいていくにつれ、どうやってこの旅を終えたらいいんだろうと、胃がキリキリして、悶々として、夜も眠れなくなって‥‥。

旅をやめるのは旅を続けるよりも難しい。

これもよく耳にします。

計画していたルートを回り終えたり資金が底をついた場合は終わりやすいでしょうが、エンドを決めていない旅の場合は長い時間かけた旅を終わらせるキッカケを見つけるのが難しそうです。日常だった日本での生活が世界一周によって非日常になってしまうので、非日常な現実に戻る恐怖や不安も芽生えるでしょうしね。

自分も世界一周したら同じように胃がキリキリして眠れなくなってしまいそうです。

竹沢うるまさんが語る「写真」について

写真って「心の振幅」なんです。

旅の途中で、いろいろな人に出会って、見たことのない風景を前すると、自分の心が揺れるのを、感じるんです。その「揺れ幅」が刺激の大きさで、結果、写真にも写るわけなんですけど。

僕なんかが言うのはおこがましいですが、本当に写真は心の振幅だと思います。

カメラを手に歩いている時この風景やこの表情を撮ったら周りの人から綺麗と言われるだろうなと思う場面に出会っても、自分の心が揺さぶられないとなかなかシャッターに手が伸びません。

僕はアマチュアなので人のために写真を撮っているのではなく自分のために写真を撮っています。だから人に褒められる写真よりも自分が感動したときに写真を撮らないと写真を撮っている意味が無いと思っています。

プロだとそうもいかない場面もたくさんあるでしょうから写真は趣味で撮ってるうちが一番良いなと思います。

話は変わって、竹沢うるまさんはチベットでこれ以上の「心の揺れ」は無いと思えた出来事に直面します。それが世界一周の旅を終わりにしようと思ったきっかけになったそうです。

しかし、その場面を写真に撮ったのかと聞かれると撮っていないと答えています。

撮ってません。とうてい撮れなかったし、仮に撮ったところで、あの出来事の「本質」を写すことは、自分には、まだできなかったと思います。

ものごとの「本質」を捉えることは、写真家にとって、すごく難しいことです。

もちろん、捉えたいのですが、本質というものを、安易に写真に置き換えたくない気持ちも、逆説的ですが、どこかにあったり。

これまた僕が言うのもおこがましいですが「本質」を捉えた写真を撮りたいと思う一方で、安易に写真に置き換えたくないという気持ちがあるのもすごく共感できます。

写真なんてシャッターを押せば写るんですがシャッターを押すときの心境が写真にも現れるんですよね。そこが難しいけれど写真の楽しいところの一つだったりします。

竹沢うるまさんのおすすめ写真集1:『Walkabout』

そんな竹沢うるまさんが発表されている写真集の中から僕が好きな写真集をご紹介します。まずは『Walkabout』という写真集です。

竹沢うるま Walkabout

2013年に発売された写真集で、冒頭にも書きましたが世界一周をしていた際に撮った写真などが掲載されています。

この写真集を見ているだけで世界一周の旅をしている気分にさせてくれます。

個人的には昔から行ってみたいと思っている世界一危険とも言われるインドのホーリー祭の写真が好きです。カラフルで躍動的で、そこにいる人たちがまさに生きているんだということがひしひしと伝わってきます。

また、あとがきには旅のことが今回のインタビュー記事よりも詳しく書かれてありますので写真だけでなく文章でも楽しめると思います。

Walkabout
竹沢 うるま
小学館

竹沢うるまさんのおすすめ写真集2:『BUENA VISTA』

『Walkabout』に次いでもう一冊おすすめする写真集は『BUENA VISTA』(ブエナビスタ)です。

竹沢うるま ブエナビスタ

この写真集『BUENA VISTA』は一冊丸ごとキューバで撮られた写真で構成されています。

竹沢うるまさんは世界一周の途中でキューバにも足を踏み入れていますが、キューバに特別なものを感じて世界一周の旅を終えたあとに再度キューバを訪れて写真集としてまとめられました。

僕もキューバには行ったことがありますがキューバにそれだけの魅力があるのはすごくわかります。

キューバを舞台とした写真集はこれまで何冊も目にしていますが、この『BUENA VISTA』が断トツで格好いいです。

Buena Vista
竹沢うるま
創芸社

キューバに行ってみたいと思っている人にぜひ手に取ってほしい写真集です。

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ABOUTこの記事をかいた人

ひとり旅が大好きな社会人陸マイラーです。去年はANAで約35万マイル貯めてSFCも取得しました。 貯めたマイルを使って国内外を旅して楽しんでますが可愛い可愛い子供が産まれたので頻繁に旅行できないという贅沢な悩みを抱えています。