恥ずかしいことなのですがANA国際線特典航空券でのモロッコ旅行中に所持金が無くなるという恐ろしい事態に陥りました。所持金が無くなるなんてあり得ないと思われるかもしれませんが、特に海外旅行に慣れた陸マイラーさんは他人事ではないかもと感じたのでその時の話をします。
現地通貨を用意する方法
海外に行く際どのように現地通貨を用意するか。これは海外に行く際に誰もが考えることだと思います。方法としては幾つかありますが以下の手段を選ぶ方が多いのではないでしょうか。
- あらかじめ日本で現地通貨に両替する
- 日本円を持っていき現地で両替する
- 国際キャッシュカードで引き出す
- クレジットカードを使って現地でキャッシングする
旅慣れた人だと現金はあまり持たずクレジットカードでキャッシングすることも多いのではと思います。特にヨーロッパなどクレジットカード決済が当たり前の地域だと、カフェなどでも普通にクレジットカードが使えて現金を持ち歩く必要もないのでクレジットカードさえあれば事足りてしまいます。
僕も両替の手数料や現金の盗難・紛失リスクを考慮して現地でキャッシングすることが多いです。今回もキャッシングするつもりで現金はあまり持っていきませんでした。
まさかのカードキャッシングができない事態に
僕はVISAカード2枚とマスターカード1枚を持って行きました。出発直前に取得したJCB THE CLASS(JCB ザ・クラス)はお留守番です。もちろん、ANA VISA ワイドゴールドカードをメインにして極力ANAマイルを貯めるつもりでした。
ヨーロッパでは滞在時間が短かったこともあり、前回の旅行で余ったユーロとクレジットカード決済だけで過ごすことができキャッシングする機会はありませんでした。
しかし、モロッコに到着した初日に事件が発生したのでした。
クレジットカード社会ではないモロッコで、しかも宿代の支払いでもクレジットカードを使えないため、現金を多めに持っておこうとキャッシングしにATMに向かったのですが・・・なぜかキャッシングできない。
何度やっても、どのクレジットカードを入れても使えない・・・。
外国人は普通にキャッシングできていたので、最初は日本で発行したクレジットカードだけが使えないのかと考えたのですが、しばらくしてキャッシングできない理由がわかりました。
それは・・・全部キャッシング枠を0円にして作ったクレジットカードだったからです。
なぜ全部のクレジットカードのキャッシング枠が0円なのか。陸マイラーの方なら察しがつくと思います。ハピタスで複数のクレジットカード案件に手を出していたので、審査に通りやすいようにどのクレジットカードもキャッシング枠を0円にして作っていたからです。
キャッシングはできないしクレジット払いもできないので宿代も工面することができず、ANAのサイトで飛行機を予約してその日のうちに帰らなければならないかと本気で凹んでいました。
ここまでどんくさい人はなかなかいないと思いますが、クレジットカード案件に手を出したことのある陸マイラーの方は皆おそらく1枚くらいはキャッシング枠0円のカードをお持ちでしょう。
例えキャッシングするつもりがなくても海外にクレジットカードを持っていく際は海外キャッシング枠と利用限度額を事前に確認しておくことをオススメします。
僕を救ってくれたウエスタンユニオン
途方にくれながらも宿に到着し、宿のオーナーに所持金が無くなった話をすると海外送金サービスというものを教えてくれました。即時に海外送金できるそのサービスのひとつにウエスタンユニオンがあります。
日本では、大黒屋、HIS、トラベレックスなどが代理店になっており取扱店舗に行けばすぐに送金可能です。
僕は親に頼んで大黒屋から送金してもらったのですが手続きは送金側・受取側ともにとても簡単でした。
送金側(今回のケースだと親)は依頼書に氏名、送金国、送金額などを記入して送金額と手数料を支払います。その際に送金管理番号が発行されるため、これらの情報を受取人(僕)に伝えます。
受取人はウエスタンユニオンの取扱店舗(下の黄色と黒の看板が出てます)に行き送金管理番号などを伝えればすぐにお金を受け取ることができます。モロッコではいたるところでこのマークを目にすることができました。
時差の関係で真夜中に親や友人に電話をかけまくることになってしまったのですが、母親だけが起きて電話に出てくれて、翌日には会社を休んでまでウエスタンユニオンで送金してくれました。
ウエスタンユニオンのおかげで、日本から遠く離れたアフリカの地で親の愛情を感じることができ、僕は幸せ者であり親不孝者であることを実感させられたのでした。