ANA国内線の普通席からプレミアムクラスへの当日アップグレードは2018年4月1日搭乗分からルールが変更となり、搭乗2日前からプレミアムクラスへの事前のアップグレード予約が可能となりました。
そこで事前アップグレード予約のルールについて解説したいと思います。また、普通席で予約したフライトを実際にプレミアムクラスへ事前アップグレードしたのでアップグレード手続きの方法もあわせて解説したいと思います。
ANAプレミアムクラスへのアップグレード予約とは
ANAのアップグレード予約とは、国内線の普通席で予約したチケットをプレミアムクラスにアップグレードできるというものです。
これまでプレミアムクラスのアップグレードは当日にプレミアムクラスに空きがある場合のみ可能でしたが、2018年4月1日以降の搭乗分からは「事前アップグレード」(搭乗日2日前〜前日にアップグレード)と「当日アップグレード」(搭乗日当日にアップグレード)とができるようになりました。
アップグレードの対象運賃
プレミアムクラスへのアップグレード対象となるのは国内線運賃(特典航空券やいっしょにマイル割を含む)です。
ただし、団体運賃、ダイナミックパッケージ(旅作および各旅行会社取り扱い)以外の包括旅行運賃、国際線航空券国内区間、予約のないオープンチケットは除かれます。
アップグレードの対象条件
プレミアムクラスへのアップグレード対象条件は以下のとおりとなっています。
- 予約に含まれている全員がANAマイレージクラブ会員であること
- 予約に含まれている全員がアップグレードすること
- 変更操作の時点で、アップグレード希望便の普通席の航空券を予約・購入済み、かつ当該便のプレミアムクラスに空席があること
例えばひとつの予約で家族全員分のフライトを予約している場合、一部の人だけをアップグレードするということはできず全員のアップグレード予約が必要となります。もし一部の人だけをアップグレードしたいのであればアップグレードしたい人としなくていい人を別々に予約しておく必要があります。
受付場所
アップグレード予約の受付場所はANAのウェブサイトまたはANA国内線予約案内センターとなっています。国内線空港カウンターは搭乗手続き時しか対応していません。
受付時間
アップグレード予約の受付時間は、搭乗2日前の0:00~出発時刻20分前までとなっています。
支払手段
支払い方法は2種類用意されており、クレジットカードでの支払いまたはアップグレードポイントでの支払いとなっています。
アップグレード予約の料金は、2018年4月1日搭乗分以前は全区間一律9,000円で当日アップグレードできましたが、2018年4月1日搭乗分からは搭乗区間や受付日(事前アップグレードか当日アップグレードか)によってアップグレード料金が異なります。
なお、アップグレードポイントを利用する場合はこれまで通り搭乗区間・受付日にかかわらず一律4ポイントとなっています。
プレミアムクラスにアップグレードした場合に積算されるフライトマイルとプレミアムポイント
プレミアムクラスにアップグレードした場合にフライトマイルとプレミアムポイントがどの程度増えるのかも気になるところです。
プレミアムクラスにアップグレードした場合の積算ルールを確認するとともに、例として羽田ー那覇のフライトを『ANA SUPER VALUE 28』で予約してアップグレードした場合にフライトマイルとプレミアムポイントがどれくらい増えるのかも確認してみたいと思います。
フライトマイルの積算
フライトマイルに関しては、元々の運賃の積算率に基本区間マイルの50%が積算されることになります。
元々の運賃の積算率+基本区間マイルの50%
積算率が75%のANA SUPER VALUE 28での予約をプレミアムクラスにアップグレードした場合、75% + 50%で125%となります。
羽田ー那覇のフライトは基本区間マイルが984ANAマイルなので、元々のフライトマイルは738ANAマイル(984ANAマイル × 75%)になりますが、プレミアムクラスにアップグレードすることによって基本区間マイルの125%である1,230ANAマイル(984ANAマイル × 125%)貯まることになります。
ちなみにこれはフライトマイルだけなので、実際にはステータスなどに基づくボーナスマイルも貯まります。
プレミアムポイントの積算
プレミアムポイントは、アップグレード後のフライトマイル × 2が積算されることになります。なお、搭乗ポイントに関しては元々の購入運賃のままとなります。
アップグレード後のフライトマイル ✕ 2(路線倍率)+ 元々の搭乗ポイント
ANA SUPER VALUE 28でプレミアムクラスにアップグレードした場合のプレミアムポイントは、フライトマイル(75%+50%) × 路線倍率(2倍)+ 搭乗ポイント(0ポイント)となります。
羽田ー那覇でプレミアムクラスにアップグレードした場合のプレミアムポイントは、1,476ANAマイル(984ANAマイル × 75% × 2 + 0)から2,460ANAマイル(1,230ANAマイル × 2 + 0)に増加することになります。
実際に普通席からプレミアムクラスへの事前アップグレード
羽田から松山空港までのフライトを旅作を予約していたので、この予約をプレミアムクラスに事前アップグレードしてみます。
まずはANAの予約ページにアクセスします。搭乗日の2日前になるとグレーアウトされていた「アップグレード手続き」ボタンがアクティブになり事前アップグレードができるようになるので「アップグレード手続き」ボタンをクリックします。
すると事前アップグレード可能なフライトを選択することができます。
下の例だと往路の羽田ー松山便は搭乗日まで2日を切っておりプレミアムクラスへの事前アップグレード予約が可能となっているため「手続きへ」ボタンがクリックできるようになっています。
一方、帰りの松山ー羽田便は搭乗日までまだ2日以上あるため事前アップグレード手続きはできない状態となっています。
プレミアムクラスへの事前アップグレード予約に必要な料金またはアップグレードポイントを確認して支払い手続きへと進みます。
東京ー松山のプレミアムクラスへのアップグレード料金は以下のようになっています。
- 事前アップグレード料金(搭乗日2日前〜前日まで):10,000円
- 当日アップグレード料金(搭乗日当日):11,000円
アップグレード予約をしたのは搭乗日2日前なので「事前アップグレード」の料金10,000円が適用されます。
事前アップグレード料金の支払いはクレジットカードかアップグレードポイントどちらかになりますが、アップグレードポイントがちょうど4ポイント余っていたのでアップグレードポイントを利用することにします。
アップグレードの内容を確認したら「確定する」ボタンをクリックすれば完了です。
普通席で予約していた羽田ー松山便が無事プレミアムクラスに事前アップグレードされました。
帰りの便も事前アップグレードでプレミアムクラスに変更
行きの羽田ー松山便は事前アップグレードに成功してプレミアムクラスとなりましたが、帰りの便の搭乗2日前になって確認したところ帰りの便もプレミアムクラスに空きがあったので事前アップグレードでプレミアムクラスに変更することにしました。
羽田―松山便の事前アップグレードの際にアップグレードポイントを使い切ってしまったので松山ー羽田便はクレジットカードでの支払いしか選択できません。
松山ー羽田便の事前アップグレード料金は10,000円なのでクレジットカードで払って事前アップグレードします。
これで往復ともに事前アップグレードに成功し、普通席の予約からプレミアムクラスに変更となりました。
まとめ
2018年4月1日からANA国内線でのプレミアムクラスへのアップグレードの方法が変更となり、搭乗日の2日前からアップグレード予約(事前アップグレードと当日アップグレード)ができるようになりました。
当日アップグレードよりも搭乗日2日前〜前日の事前アップグレードの方が料金は安いので、プレミアムクラスへのアップグレードを希望している場合は早めに手続きするに越したことはありません。
羽田ー松山間はフライト時間も1時間20分ほどなのでわざわざプレミアムクラスで行く必要もないのですが赤ちゃんを乗せてのフライトだったので少しでも広いシートにしようと事前アップグレードをしました。
やはりプレミアムクラスは快適でいいですね。