ベトナムの通貨といえばベトナムドン(VND)です。ベトナムに行かれたことがある方はわかると思いますが、こいつがまた厄介なのです。
なにが厄介なのかというとベトナムドンは桁数が非常に多くて日本円に換算するのが一苦労なのです。
ただ、簡単に日本円に換算する方法を覚えてしまうと、一瞬でベトナムドンを日本円に換算できるようになります。ベトナムに行く予定のある人は絶対に覚えておいて損しない換算方法です。
ベトナムドンのわかりにくさがヤバい
ベトナムドンは桁数が多くて日本円への換算が一苦労だといいましたが、例えば先日ベトナムに行くのに購入したベトナム航空のチケットの金額は5,336,000VND!!!でした。
GWはファーストクラスで東南アジア
2017年5月現在の換算レートは、1VND≒0.005円(1円≒200VND)なので日本円に換算すると約26,000円でしかないのですが、数字だけ見ると桁が多いため恐ろしく高額に感じて焦ってしまいます。
最初はチケットやホテル代を予約しようと思って金額をみても、高いのか安いのか見当もつきませんでした。そのため都度換算アプリを立ち上げて日本円に換算していましたが、いちいちアプリを立ち上げるのも面倒です。
それにアプリでしか換算できないようだと、いざベトナムに行ったときもスマホを出してアプリで換算しなければならないことになります。そうするとスマホを盗まれるリスクも増えるのであまりオススメできません。
ベトナムドンの簡単な換算方法は「0を3つ取って5を掛ける」
簡単に日本円に換算する方法はないかと考えたのが、200VND≒1円なのでVNDの0を2つ取って半分にする(2で割る)という方法でした。この方法だと先ほどのチケット代も簡単に換算することができます。
5,336,000VND ⇒ 5,336,000 ÷ 2⇒ 26,680円
この換算方法でもよかったのですが、暗算であれば割り算よりも掛け算、引き算よりも足し算の方が僕は楽なので、0を3つ取って5を掛けるという考え方に変えることにしました。
「10÷2=5」を元にしたインド式数学というやつでしょうか。簡単なので例えて説明するほどでもないですが、上の例でいうと、
5,336,000VND ⇒ 5,336,000 ÷ 2 ⇒ 5,336 × (10 ÷ 2) ⇒ 5,336 × 5
なので0を3つ取って5を掛けています。
実際に暗算する場合は5,000×5で25,000〜26,000円くらいかなとアバウトな換算ですが、それでも日本円でのおおまかな金額をすぐに把握できるのは安心できます。
ベトナムとインドとのコレボレーション?によって導き出されたベトナムドンから日本円への換算方法ですが、実際にベトナムに行ってみると「0を3つ取って5を掛ける」という換算方法に考え方を変えたのが功を奏しました。
実は 「0を2つ取って2で割る」という換算方法はイケてない
帰国してからはベトナムドンに触れる機会もなくなり換算方法のこともすっかり忘れていましたが、先日とあるウサギさんからこんな質問を受けました。
やはり桁の多いベトナムドンの円換算はベトナムに行く人たち共通の悩みのようです。そこで心優しい僕は悩めるウサギさんにこう答えました。
お土産みっつたこみっつです!?
「0を2つ取って2で割る」方法も「0を3つ取って5を掛ける」方法も答えは一緒なのでどちらを使ってもいいはずです。僕もベトナムに行く前は単に割り算より掛け算の方が計算しやすいという理由だけで「0を3つ取って5を掛ける」方法を選んでいました。
でも、ベトナムに実際に行ってみて現地では絶対に「0を3つ取って5を掛ける」方法がいいと思いました。
理由①:ベトナムドンに限らず金額は3桁の区切りが一般的だから
まずはベトナムドンの数字を目にした場合で考えてみます。ベトナムドンに限りませんが、数字は3桁で区切るのが一般的です。例えば百万円なら1,000,000円といった具合です。「0を3つ取って5を掛ける」方法をオススメする最初の理由は、「0を3つ取る」のがこの3桁区切りとマッチしているからです。
ベトナムでも商品やメニューには「○○ 1,000,000VND」などと書かれています。
この場合、「0を3つ取る」方法だと単純に一番右のカンマ以降を消すだけなので、すぐに「1,000」(千)だと認識でき、これに5を掛ければ5千円に換算できます。
一方で「0を2つ取る」方法だと「1,000,0」となり、カンマの位置が合わなくなるので桁が大きければ大きいほど頭の中で「いち、じゅう、ひゃく、せん・・・」と数字を追っていくことになります。
仕事でもたまに1,000,000を1000000と書く人がいますが、こういう人を除き数字を3桁で区切る習慣のある人にとっては脳内での変換作業が発生しない分「0を3つ取る」方が理にかなっています。
理由②:会話だとベトナムドンの下3桁が省略されるのが一般的だから
次にベトナムドンの数字を耳にする場合です。ベトナムに行ってみてわかったことなのですが、ベトナムドンは桁が多すぎるので現地の人でも数字の下3桁は省略することが多いです。ベトナム人どうしでの会話はわかりませんが、少なくとも観光客相手に英語を使う場合は例外なく省略していました。
1,000,000VNDを「one million dong」(百万ベトナムドン)という人は誰もいません。みんな「one thousand dong」もしくは単に「one thousand」といいます。でも千ベトナムドンではなく百万ベトナムドンを意味しています。
「0を3つ取って5を掛ける」方法だと、相手が既に「0を3つ取る」作業をしてくれているので「5を掛ける」だけですぐに日本円に換算できます。
それに対して「0を2つ取って2で割る」方法だと、相手が0を3つ取っているのに自分でわざわざ0を1つ加えてから、つまり10倍してから2で割る必要がでてきます。
one thousand dong ⇒ 1,000円 ⇒ 1,000×10=10,000円 ⇒ 10,000÷2=5,000円
これだと頭が混乱してしまいますね。
ベトナムドンの換算方法まとめ
ベトナムドンの日本円への換算方法については「0を2つ取って2で割る」方法と「0を3つ取って5を掛ける」方法とがありどちらの方法でも正しいです。
ネットで調べてみると「0を2つ取って2で割る」方法を勧めているブログも多かったのですが、実際にベトナムに行ってみてベトナムドンの数字を見たり聞いたりすると「0を3つ取って5を掛ける」方が視覚的にも聴覚的にも圧倒的にわかりやすいと感じました。
とはいえ所詮どちらもドンブリ勘定ですしベトナムは日本に比べて物価も安いので、あまりお金の計算に神経質になりすぎずベトナム旅行を楽しむことに集中した方が賢明だと思います。