富士フイルムが誇る中判デジタルミラーレスカメラ『FUJIFILM GFX 50S』を購入しました。
カメラだけでは何もできないので当然レンズも購入しました。しかも1本だけでなく2本。随分と前にカメラ沼やレンズ沼からは抜け出たつもりでいましたが、タガが外れてしまったようです。
富士フイルムのカメラを所有するのは初めてということもあり使いこなせていないので、買ってすぐの旅行に練習がてらGFX 50Sを持って行きました。子どもの写真を撮るのがメインでしたが合間をみて他の写真も撮ってきました。
FUJIFILM GFX 50Sについて
今回購入したFUJIFILM GFX 50Sは、2017年に富士フイルムから発売されたデジタルミラーレスカメラです。GFX 50Sの特徴は何といっても中判デジタルカメラだということでしょう。
GFX 50Sのセンサーサイズは約44×33mmです。中判カメラといっても6×4.5cm(ロクヨンゴ)、6×6cm(ロクロク)、6×7cm(ロクナナ)といったフィルムカメラのフォーマットと比べると小さなサイズとなります。
GFX 50Sのイメージセンサーを6×6cmのハッセルブラッドと比べてみると大きさの違いがわかりますね。
中判フィルムカメラには劣るものの、約44mm×33mmのイメージセンサーはフルサイズのイメージセンサーと比べると約1.7倍、APS-Cと比べるとなんと約3.9倍の大きさがあります。
センサーサイズが大きいとダイナミックレンジが広くなり明るい部分から暗い部分まで写せる範囲が増えます。また、GFX 50Sの画素数は5,140万画素で、画素ピッチも大きいため階調再現性が高く立体感のある描写が可能となります。
中判カメラという特徴以外では、GFX 50Sは一眼レフではなくミラーレス一眼ということも挙げられます。
中判カメラの場合どうしても物理的に大きく重くなってしまいますが、ミラーレスにすることで大きさや重量を抑えることが可能となりました。初めてGFX 50Sを持ったときは想像以上に軽くてコンパクトなことに驚きました。
その他GFX 50Sの主な仕様は以下のとおりとなっています。
名称 | FUJIFILM GFX50S |
---|---|
有効画素数 | 約5,140万画素 |
プロセッサー | X-Processor Pro |
撮像素子 | 約44mm×33mm |
撮影感度 | ISO100〜12800(常用) |
露出補正 | -5.0EV〜+5.0EV |
手ブレ補正 | なし |
シャッター形式 | フォーカルプレーンシャッター |
連写 | 約3.0コマ/秒 |
ダイナミックレンジ設定 | AUTO、100%、200%、400% |
寸法 | (幅)147.5mm×(高さ)94.2mm×(奥行き)91.4mm |
本体質量 | 約740g(バッテリー、メモリーカード含まず) |
起動時間 | 約0.4秒 |
FUJIFILM GFX 50Sのファーストインプレッション
実際にGFX 50Sを触ってみて良いところも悪いところも含めてのファーストインプレッションです。
GFX 50Sの見た目がかっこいい
この先使っていくカメラなので見た目が好みかどうかは非常に重要です。これは完全に好みの問題ですがGFX 50Sの質実剛健で玄人っぽい感じが気に入っています。富士フイルムのカメラってかっこいいカメラが多いですね。
最初はGFX 50Sと同じ性能ながらGFX 50Sよりも値段が安いGFX 50Rを買おうとしていたのですが、GFX 50Sに決めたのは見た目の違いが大きな理由です。
中判カメラのセンサーサイズに合わせた大きいマウント部分もかっこいいです。
GFX 50Sは意外と軽くてコンパクト
中判カメラといえば大きくて重いイメージがありますが、前述のとおりGFX 50Sはミラーレスということもあって想像以上に軽くてコンパクトなカメラに仕上がっています。
お散歩カメラには使えないかと思っていましたが意外と気軽に持ち出すことができます。特にフルサイズの一眼レフを持ち歩いているような人ならGFX 50Sを持ち歩いても何の違和感もないと思います。
GFX 50Sはグリップのホールド感がいい
GFX 50Sはグリップにいい感じの深さと厚みがあってホールド感が抜群です。持ち歩いたり長時間撮影するにはグリップが馴染むかどうかは意外と大切ですからね。手が小さな女性にはちょっと厳しいかもしれませんが、そもそも女性でこんなゴツゴツしたカメラを使う人はいないかな。
GFX 50Sの電子ビューファインダー(EVF)に戸惑う
ミラーレス一眼を使っている人は気にならないでしょうが、これまで一眼レフを使っていて光学ビューファインダー(OVF)に慣れていたので最初は電子ビューファインダー(EVF)に戸惑いました。
電源を入れずにファインダーを覗くと何も見えない、ファインダーから見えるデジタル画像、そして若干のタイムラグなど、最初はEVFに違和感ばかりでした。
ですが慣れてしまえば気にならなくなり、むしろ露出補正やホワイトバランスの変更がファインダーで確認できて便利だと思えるようになりました。
北海道と沖縄でGFX 50Sの試し撮り
家族旅行で北海道と沖縄に行った際にGFX 50Sの試し撮りをしてきました。
持っていったレンズはFUJINON GF63mmF2.8 R WRとFUJINON GF32-64mmF4 R LM WRの2本です。
GF63mmF2.8 R WRは35mm換算だと標準域となる約50mmの画角になるGFXシステムの単焦点レンズです。
GF32-64mmF4 R LM WRは35mm換算で25mm-51mmと広角から標準域までをカバーしているズームレンズです。あまりズームレンズは好きじゃないのですが、あまりの評判の良さに惹かれてついつい買ってしまいました。
どうして焦点距離のかぶるレンズを買ってしまったのか。。。
北海道の大自然を撮った1枚ですが、青空の階調が綺麗かつ滑らかに表現されていました。
明暗差のある写真を撮ってみましたが白飛びも黒潰れもすることなく写してくれています。もっと明暗差のある被写体を選ぶべきだったかな。
星がとても綺麗だったので子どもを寝かしつけてから少しだけ撮影しました。星空を撮る準備はまったくしておらず三脚もレリーズも無かったのでGFX 50Sを地面に置いての撮影でした。
FUJIFILM GFX 50S ファーストインプレッションまとめ
子どもが産まれてからカメラを持って出かける機会がぐっと減ってしまったにもかかわらず、何を血迷ったかGFX 50Sを購入してしまいました。
カメラ本体とレンズ1本で軽く100万円を超えてしまいますが、幸い安く手に入れる機会があったので勢いで購入しました。これでフィルムだけでなくデジタルでも中判カメラで撮影できるようになったのでヨシとします。
GFX 50Sは撮影していてとても楽しいカメラで、写真を撮る楽しさを再認識させてくれました。