航空会社の上級会員ステータス、いい響きですし憧れますね。ANAではダイヤモンドメンバー、プラチナメンバーといった上級会員ステータスが存在しています。
僕自身もSFC修行を終えてANAの上級会員になることができましたが、上級会員になると様々なサービスや特典を受けることができます。
先日、後輩と一緒に飛行機で出張に行く機会がありました。その後輩は航空会社の上級会員という制度を知り今年ANAでSFC修行中の一般会員なのですが、ANA上級会員の僕とANA一般会員の後輩が一緒に飛行機に乗ることで、上級会員と一般会員の差を身をもって知ることができました。
ANA上級会員の僕とANA一般会員の後輩との出張
久しぶりの出張は残念ながら海外ではなく国内ですが、それでも飛行機に乗って行く場所のため、ANAの上級会員となった僕は当然ANAに乗って行くことにしました。
ANAでSFC修行をしている後輩も同じくANA便を予約しました。自腹でSFC修行をした身としては会社の経費で飛行機に乗ってプレミアムポイントが付く後輩を羨ましいと思ったのですが、本人はSFC修行のモチベーションが上がっていないようでした。
そのため、心優しい僕はANA一般会員の後輩にANA上級会員のメリットを目の前で嫌という程見せつけることによりSFCを取得することの素晴らしさを実感させてあげることにしました。
ANAの上級会員になると優先チェックインカウンター ANA PREMIUM CHECK-INが利用可能
会社から後輩と電車に乗って羽田空港国内線第2ターミナルに到着しました。
ANAの上級会員プラチナメンバーの僕はチェックインカウンターの行列に並ぶANA一般会員の後輩を横目に優先チェックインカウンター『ANA PREMIUM CHECK-IN』を利用してスムーズに搭乗手続きを済ませました。
僕が搭乗手続きを終えてしばらくしてようやくANA一般会員の後輩も搭乗手続きを終えて合流しました。結局自分が優先チェックインをしても後輩を待たなくてはならなかったのであまりメリットはありませんでした。
仮に僕がダイヤモンドメンバーであれば同行者1名を連れてANA SUITE CHECK-INで搭乗手続きを済ませることができ、さらなる上級会員パワーを見せつけることができたのですが残念です。
ANA上級会員になるとANAラウンジが利用可能
後輩も無事に搭乗手続きを済ませたので次はANAラウンジへと向かいました。ANA上級会員は航空会社のラウンジを無料で利用することができ、ラウンジには本人のほか同行者1名も利用することができます。(2人目からはANAマイルまたはアップグレードポイントが必要になります)
僕はANAラウンジを使うつもりはなかったのですが、ANA一般会員の後輩からのリクエストでANAラウンジに寄ることになりました。
ANA一般会員の後輩もSFC修行でプレミアムクラスに搭乗する際にANAラウンジを利用した経験はあるらしいのですが、今回が3度目とのことでANAラウンジに入るだけで興奮していました。もう30歳を過ぎたメタボ予備軍のオッサンなのですがラウンジで目を輝かせながら嬉しそうにしている姿が可愛かったです。
仕事なのでさすがにアルコールは飲めませんでしたがフライト時間まで飲み物やおつまみを堪能してお腹いっぱいになった後輩は満面の笑みで「ごちそうさまでした」と僕に言ってくれました。
どうやら後輩の頭の中ではANA上級会員の僕にANAラウンジを奢ってもらったという解釈のようです。
ANA上級会員になると優先搭乗が可能
ANAラウンジを出て搭乗口に着くとちょうど優先搭乗の案内が開始されるところでした。
体の不自由な人や幼児を連れた人が事前改札搭乗をした後、上級会員は機内に優先搭乗することができます。最初にダイヤモンドメンバーが搭乗した後にプラチナメンバー、SFC会員、プレミアムクラス利用客、スターアライアンスゴールドメンバーが優先搭乗することができます。
二人とも普通席でのフライトだったのですが、僕はプラチナのため優先搭乗できますが後輩はANA一般会員のため優先搭乗はできません。
「先輩、優先搭乗してくださいよ」と後輩に言われましたが、言われなくても自分だけさっさと優先搭乗するつもりだった僕は後輩をおいて一人で機内へと乗り込みました。
どうやら後輩は僕に優先搭乗をさせて自分だけ置いてきぼりにされてみたかったのだそうです。どれだけMなのでしょうか。
ANA上級会員は優先的に座席指定が可能
優先搭乗を済ませてしばらく経ち、僕が既に睡眠モードに入っていた頃にようやく後輩が機内へと乗り込んできました。
僕も後輩もプレミアムクラスではなく普通席ですが、僕は最前列で広々とくつろぐことができました。一方の後輩はというと随分と後ろの席で、オーバーヘッドコンパートメントに荷物を入れる乗客などで混雑した通路を歩きながら自分の席へと向かっていきました。
お互い出張前に座席指定していますが、なぜ座席に差が出るかというとANA上級会員は指定できる座席の範囲が一般会員に比べて広く設定されているからなのです。ダイヤモンドメンバーともなると事前に座席指定できない範囲は存在せずどこでも選び放題です。
事前に座席指定をする際、実際にANAのWEBサイトで僕の座席指定画面と後輩の座席指定画面とを見比べてみましたが、窓側席をはじめ僕と後輩とでは指定できる座席に随分と差がありました。ここでもANA上級会員の威力を感じることができました。
ANA上級会員は手荷物の優先的な受取りが可能
僕は荷物が少なかったため荷物は機内に持ち込みましたが後輩は手荷物を預けなければなりませんでした。
空港に到着してターンテーブルから出てくる手荷物を待たなければいけないのは嫌な時間ですが、ANA上級会員になると荷物も優先的に受取ることができます。
国内線の場合、ダイヤモンドメンバーであれば「FIRST」、プラチナメンバーやSFC会員であれば「PRIORITY」と手荷物タグに印字されて一般客の手荷物よりも先にターンテーブルから出てきます。
ANA一般会員の後輩が荷物を預けるよりもANA上級会員の僕が後輩の荷物を自分の荷物として預けることで「PRIORITY」と印字された手荷物タグをつけてもらうことができます。そうすることによって到着後も待つことなく後輩の手荷物を受取ることができ、待ち時間を短縮することができました。
最後はプレミアムクラスへのアップグレード
飛行機代や宿泊費はクライアント負担のため旅作などパックツアーで予約してあげた方が費用は少なくて済むのですが、そこは陸マイラーの出張、少しでもANAマイルが貯まるよう「ビジネスきっぷ」で予約していたため直前でもフライトの変更が可能です。
そして出張先では予定よりも早く仕事を切り上げることができたので予約していた便よりもひとつ前の便に乗変更して帰ることにしました。
羽田行きの便にプレミアムクラスの空きがあったため、アップグレードポイントを使ってプレミアムクラスにアップグレードすることにしました。国内線であればどの区間であっても一律4アップグレードポイントでプレミアムクラスへのアップグレードが可能となっています。
SFC修行でANAの上級会員になった際、プラチナメンバーなのでプレミアムポイントは50,000ポイント以上になりました。そのためアップグレードポイントも20ポイント貰っています。また、これとは別にSFC会員は一律4ポイント付与されます。
まだプレミアムクラスには空席があったので後輩も9,000円を払えば当日アップグレードが可能でしたが、比較的近場への出張であったためアップグレードはもったいないと判断し、後輩は大人しく普通席に座ることにしました。
プレミアムクラスへのアップグレードが済んだ後は、行きと同じようにANA上級会員の僕が後輩の手荷物を預けて2人でANAラウンジにも寄りました。
そして僕はまた優先搭乗で機内へと向かいました。しばらくすると後輩が乗り込んできてプレミアムクラスでくつろぐ僕を見てニヤニヤしながら後方へと消えていきました。この出張で後輩の顔を見るのもこれが最後でした。
というのも僕はプレミアムクラスのため羽田空港に到着後すぐに飛行機から降りることができますが、後輩は普通席でしかも機体後方の座席なので降りるまでに時間がかかります。さらに「PRIORITY」タグが付いているとはいえ手荷物の受取りもあります。そのため羽田空港に着いてからは落ち合うことはせず機内での解散です。
羽田空港到着後、機内のドアが開いて僕はすぐに降りることができスイスイと駅に向かいましたが、やはり後輩は飛行機から降りるまでに随分と時間がかかったようです。
今回、ANA一般会員の後輩と同じ飛行機に乗ることで、ANA上級会員やSFC会員になると一般の乗客よりもかなり時間を節約することができるということを身をもって感じました。もちろん上級会員には時間的なメリットこと以外にも多くの恩恵があります。
ステータス別プレミアムメンバーサービス一覧
後輩には早くSFC修行を終えてANA上級会員になってもらい、今度は二人揃ってANA上級会員のメリットを享受したいと思います。