オーストリア航空に搭乗してウィーンからハンガリーのブダペストに移動しました。
機材はボンバルディアDHC-8-Q400というプロペラ機です。国際線のボンバルディアQ400に乗るのは初めてのことです。しかもオーストリア航空のボンバルディアQ400にはビジネスクラスの設定もあり、今回はそのビジネスクラスに搭乗しました。
ウィーンからブダペストへの移動方法
ボンバルディアQ400の搭乗記の前にオーストリアのウィーンからハンガリーのブダペストまでの移動手段について説明しておきたいと思います。
ウィーンとブダペストの主要な移動手段については、飛行機、高速列車、高速バスがあり、おおまかな移動時間は以下のとおりとなっています。
- 飛行機:約50分
- 高速列車:約2時間30分
- バス:約2時間30分
最も早く移動できるのは飛行機ですが、安く移動できるのは高速バスで最安の場合はなんと5€となっています。なので最初は安さにつられて高速バスを予約していました。
しかし、元々、羽田からウィーンまで特典航空券で往復する予定だったのですがウィーン→ブダペストを追加しても必要マイル数は変わらないため、高速バスで行くのをやめて飛行機を利用することにしました。空港税や燃油サーチャージで高速バス以上の料金が追加になりますがボンバルディアQ400に乗りたい願望が勝ってしまいました。
ボンバルディアDHC8-Q400
ボンバルディア DHC8-Q400は、カナダのボンバルディア・エアロスペース社によって製造されたプロペラ機で、「ダッシュ8」や「Q400」といった通称で呼ばれています。
プロペラ機というとプロペラの騒音や振動がひどいといったイメージもありますが、Q400の「Q」は英語の「Quiet(静か)」の頭文字「Q」で、飛行機から音波を出すことで機内のプロペラの騒音や振動を抑えています。
座席数 | 68〜78 |
---|---|
全長 | 32.8m |
全幅 | 28.4m |
全高 | 8.3m |
最大巡航速度 | 665 km/h |
最大運用高度 | 7,600m |
オーストリア航空のボンバルディアQ400ビジネスクラスに搭乗
羽田からウィーンに到着したのが午前6時だったので搭乗時間までオーストリア航空のラウンジで過ごしました。
ウィーン国際空港から日本に戻る場合は非シェンゲン協定加盟国向けのGゲートからの出発ですが、ブダペストはシェンゲン協定加盟国のためFゲートからの出発となります。
ボンバルディアQ400は機体が低くボーディングブリッジとの接続が困難なため沖止めとなります。そのためボンバルディアQ400まではバスに乗っての搭乗です。
バスを降りていよいよボンバルディアQ400への搭乗です。コンパクトな機体が可愛いですね。
預入れ荷物がある人は自分で荷物をコンテナに詰め込むように言われていました。
ボンバルディアQ400のプロペラを間近で見るとテンションが上がります。
普段乗っているジェット機とは違って操縦席の窓が目線と同じくらいの高さにあるので不思議な気分になります。
搭乗しても離陸準備に入るまでコックピットのドアは開いてたままでした。
ボンバルディアQ400のビジネスクラス
オーストリア航空のボンバルディアQ400は座席数76で21列目までありますが、1列目から3列目までがビジネスクラスに設定されています。
ボンバルディアQ400は2-2配列のシートですが、面白いことにビジネスクラスの場合は2つの座席を1人で利用することになります。
ボンバルディアQ400の機内の様子です。3列目と4列目の座席の頭上に透明な仕切りがあり、これがビジネスクラスとエコノミークラスの境目となっています。フライト中にカーテンで仕切られるというようなこともありません。
ビジネスクラスとエコノミークラスでシートに違いはありません。シートピッチも30インチ(76.2cm)とエコノミークラスと同じです。数字上はANAやJALの国内線普通席よりも狭いですが座ってみると狭いと感じることはなく予想以上に快適でした。
ボンバルディアQ400ビジネスクラスの機内食
搭乗するとまずエコノミークラスも含め全ての乗客にペットボトルの水が配られました。
そしてウィーン国際空港を出発です。窓から見える景色は市街地の雰囲気とは大違いで驚くほど長閑でした。
後方の窓からはずっとプロペラが見えていました。この写真だとわかりにくいかもしれませんが、ボンバルディアQ400は翼が胴体上部に取り付けられているため、翼に視界を遮られることなく外の景色を楽しむことができます。
フライト時間は1時間ほどなので機内食は出ないとばかり思っていましたが、オレンジジュースとサンドウィッチの軽食、あとはコーヒーが振舞われました。
味に関しては可もなく不可もなくといったところでしょうか。
エコノミークラスの人たちは水しか貰えない中、カーテンで遮られることもなく機内食を食べなければならなかったので少し後ろの視線が気になりましたが、特に誰も気にかけてはいませんでした。
機内食を終えた頃にブダペストの街並みが見えてきました。
そして無事にブダペストのリスト・フェレンツ国際空港に着陸しました。
オーストリア、ハンガリーともシェンゲン協定加盟国なので入国審査もなくスムーズに入国できました。
オーストリア航空 ボンバルディアQ400ビジネスクラス搭乗記まとめ
ウィーン国際空港からハンガリーのリスト・フェレンツ国際空港まで、オーストリア航空ボンバルディアQ400のビジネスクラスに搭乗しました。
プロペラ機であるボンバルディアQ400に乗ることはめったにないので乗る前からワクワクしました。ビジネスクラスといっても機内食は軽食ですしシートもエコノミークラスと同じですが、なかなか味わえないレアな経験ができて満足です。
ブダペストからウィーンに戻るときも乗りたかったのですが残念ながら時間が合わずバスでの移動となりました。