モロッコのことは旅行記のように書くかどうか迷ったのですが、色々な切り口からモロッコについて触れた方が情報として役に立つかと考えたので、今回は旅行記の形式ではなくモロッコで訪れた各都市のことを書いてみようと思います。
モロッコで一番賑やかな街マラケシュ
モロッコで最もエネルギッシュな街と言われているのがマラケシュです。モロッコ旅行では定番の街でマラケシュには最低でも3泊はした方がいいとガイドブックか何かにも書いてありましたが僕もそう思います。
新市街と旧市街(メディナ)とありますが新市街は高級ブランド店などがありどうもモロッコのイメージと結びつきません。旅っぽさと楽しさを求めるのであれば断然メディナでしょう。
そんなマラケシュのメディナで最も有名なのはフナ広場です。フナ広場にはたくさんの人がいますが、中にはヘビ使いのおじさんや猿回しをしているおじさん、ヘナタトゥーを施してくれるおばさんたちもいてちょっとしたカオスです。
あとは屋台のオレンジジュースも有名でどの屋台で頼んでも4DH(約50円)とお手頃な値段です。
オレンジジュースも毎日飲んでいましたが、実はそれよりもアボカドジュースにハマっていました。朝はアボカド、昼はオレンジ、夜にはまたアボカドと、なんだか身体に良さそうにきこえる毎日を送っていました。
夕方になるとアボカドジュースを売っている店の道路沿いにリアカーが止まり、そこでサボテンの実が売られているのですが、これも意外と美味しくてクセになりました。
フナ広場は昼間でもエネルギッシュで活気に溢れていますが夜のそれは昼間の比ではありません。晩ご飯には夜のフナ広場の屋台に行って、フナ広場のエネルギーを感じてみてください。驚くほどにカオスです。
屋台にはそれぞれ番号が付いていて確か4番の屋台が美味しいと有名なのだそうです。しかしマラケシュ滞在中に一人旅の日本人女性2人と知り合って3人でその屋台に食べにいきましたが皆してお腹を壊しました。
フナ広場のそばに大きな市場(スーク)があるので土産選びも楽しいです。バブーシュ、モロッカングラス、ランプなどがたくさん売られていてかなりテンションがあがります。広いし小径が入り組んでいるためほぼ100%迷子になりますがそれも含めて楽しみましょう。
ちなみにマラケシュで土産を買うときやタクシーに乗るときはすべて金額交渉が必要になります。マラケシュは商人の街で大阪人に気質が似ていると言われているのでタフネゴシエーションになるかもしれませんが頑張りましょう。
欧米人に人気の港町エッサウィラ
エッサウィラはマラケシュからバスで3時間ほどの場所にあるため、マラケシュからは日帰りでも行くことができます。モロッコではリゾート地らしくて欧米人に人気があります。
ビーチはそこまでキレイではありませんでしたが泳いでいる人もちらほら見かけました。
港町なのでカモメがたくさん集まってきます。そして魚料理も新鮮で美味しいです。
エッサウィラはマラケシュと違って土産物屋の商品には値札が貼ってあります。そのため金額交渉をする必要がないですし、店に入っても商品を買わせようと店員がガツガツしてくることもありませんでした。
女性に人気の土産物であるアルガンオイルもたくさん売っていますし落ち着いて土産を見たいのであればマラケシュよりもエッサウィラがお勧めです。
サハラ砂漠のそばにある街メルズーガ
モロッコの魅力のひとつにサハラ砂漠がありますがメルズーガはそのサハラ砂漠への入り口の街です。
サハラ砂漠のそばに位置しているためとても暑く、僕が行ったときは昼間の気温が40度くらいありました。街自体は特に何もないので暑い時期はサハラ砂漠に行く以外は宿で体力温存しておくのが賢明だと思います。
メルズーガの宿からラクダに乗って2時間ほどサハラ砂漠を進んでいったところにあるキャンプで一夜を過ごしました。夜のサハラ砂漠ではこの世のものとは思えない神秘的な光景を目にすることができ、モロッコ旅の中で一番良かったと思える場所でした。
モロッコで一ヶ所限定でもう一度行くとしたら迷わずメルズーガを選びます。
サハラ砂漠ツアーはマラケシュやフェスからも申し込めます。マラケシュ発のツアーだと途中でアイト・ベン・ハドゥという世界遺産にも寄れたりしますが、僕はさっさとメルズーガに移動したかったのでマラケシュではツアーに申し込まずにメルズーガの宿でやっているツアーに参加しました。
青の街シェフシャウエン
ここ数年で日本でも有名になった青の街シェフシャウエンです。可愛い街なので女性に大人気です。本当に街中の建物が青くて驚きました。
しかし、こんな可愛い街並みの一方でハシシ(大麻)が有名という裏の顔も持ちあわせています。
僕もシャウエンを歩いていると「葉っぱ、葉っぱ」と何度も声をかけられました。日本語で声をかけてくるということは、ここで大麻に手を出す日本人も相当いるということなのでしょうか。
シャウエンでは2泊しましたがとても小さな街のため2日目は時間を持て余してしまいカフェや宿でダラダラしていました。1泊でもよかったと感じました。
シャウエンではassaadaというレストランがお勧めです。旧市街の中心にあるハマム広場にあるレストランやカフェは人が大勢いて混雑していますが、assaadaは広場から少し離れているのでゆっくりできます。
料理は美味しくて安いです。タジン鍋とバケットとバナナジュースで、料理と飲み物の組み合わせはさておき、日本円で500円ほどです。
シャウエンについてはこちらの記事で詳しく書いてあります。
モロッコの玄関カサブランカ
カサブランカはモロッコ最大の都市で商業・金融で発展している街です。
僕もそうでしたが日本から飛行機でモロッコに行くとなるとカサブランカにあるムハンマド5世国際空港を使うことが多いため一度は足を踏み入れることになる都市です。カサブランカという耳にするだけで旅行気分がアップする地名とは裏腹に、ハッサン2世モスクというモスク以外はこれと言った見どころもない街のようです。
そのため空港に到着後すぐにカサブランカを後にしてマラケシュやフェスなど別の都市へと向かう人が多いです。僕もすぐにマラケシュに向かいましたが移動だけで5時間ほどかかるのでカサブランカの空港を使うのは時間の無駄に感じました。
空路であればカサブランカではなく中東やヨーロッパから直接マラケシュやフェスまで飛んだ方がいいと思います。ヨーロッパからであればライアンエアやイージージェットなどのLCCも飛んでいます。
迷宮の街フェス
フェスはメルズーガからシェフシャウエンに行く途中でバスの乗り継いだだけなので詳しくは知りませんが、フェスのメディナは巨大迷路らしく面白そうです。
イメージ的にはマラケシュと似ているので観光するのはマラケシュかフェスどちらか一方だけでいいんじゃないかと現地の人も言っていました。
ただ、マラケシュに比べると治安はあまり良くないようです。メルズーガで泊まった宿の人に次はフェスに行くことを伝えるとひったくりに気をつけるよう言われました。
スペインからの玄関口であるタンジェ
タンジェも行っていないためよくわかりませんが、空路以外でモロッコに入国する場合はスペインからフェリーでジブラルタル海峡を渡りタンジェに上陸することになります。
モロッコの公用語はアラビア語とフランス語なのですが、タンジェはスペインに近いこともあってフランス語ではなくスペイン語の方が通じるのだそうです。
あと、タンジェもあまり治安が良くないらしいので十分に気をつけてください。