2023年6月にオープンしたザ・リッツ・カールトン福岡に宿泊してきました。1泊だけの宿泊でしたがアメックスボンヴォイのエリート特典により24時間以上滞在することができ、子どもとゆっくり過ごすことができましたのでホテルの様子をレビューしていきます。
ザ・リッツ・カールトン福岡の概要
ザ・リッツ・カールトン福岡は2023年6月に開業した九州初のザ・リッツ・カールトンブランドのホテルです。
世界最大のホテルチェーンであるマリオットグループの最上位ラグジュアリーホテルブランドが今回宿泊したザ・リッツ・カールトンホテルとなります。
福岡市は要人が泊まれるホテルが少ないという理由で2019年のG20首脳会合の誘致に敗れたこともあり、ラグジュアリーホテルの誘致を模索していました。そのような状況で天神エリアの都市再開発誘導事業「天神ビッグバン」において見事ザ・リッツ・カールトンホテルの誘致に成功し、国内で6軒目(リザーブを除く)となるザ・リッツ・カールトンホテルが福岡県に誕生することになりました。
そんな経緯で開業したザ・リッツ・カールトン福岡は、福岡の中心地天神にある高さ111メートル、地上25階建ての「福岡大名ガーデンシティ」内に入居しています。
建物の1階はエントランスとアライバルロビーとなっており、メインロビーは18階、客室は19階から24階にあります。
モダニズムデザインの147室の客室と20室のスイートルームがあり、ホテルからは博多湾や大濠公園、福岡タワーといった福岡のランドマークを見渡すことができます。
- 名称:ザ・リッツ・カールトン福岡
- 所在地:福岡市中央区大名2丁目6-50 福岡大名ガーデンシティ
- URL:https://www.ritzcarlton.com/ja/hotels/fukrz-the-ritz-carlton-fukuoka/overview/
- 開業:2023年6月21日
- 客室数:167室(うちスイート20室)
- 施設:クラブラウンジ、ジム、スパ、プール、バー
- チェックイン:15:00
- チェックアウト:12:00
ザ・リッツ・カールトン福岡へのアクセス
ザ・リッツ・カールトン福岡は「天神駅」もしくは「赤坂駅」から徒歩で5〜6分と福岡空港や博多駅からアクセスしやすいロケーションとなっています。
ザ・リッツ・カールトン福岡の客室タイプ
ザ・リッツ・カールトン福岡はスイートルームを含めて167室ありますが、客室は洗練されたデザインだけでなく全室50㎡以上という広さも特徴的です。
また、スカイラインビュー、ベイビュー、パークビューと様々な眺望を楽しめるのも魅力です。
客室タイプ | 広さ |
---|---|
デラックス(スカイラインビュー) | 50㎡ |
プレミアム(大濠公園ビュー) | 50㎡ |
プレミアム(博多湾ビュー) | 50㎡ |
クラブデラックス(スカイラインビュー) | 50㎡ |
クラブデラックス(博多湾ビュー) | 50㎡ |
デラックススイート | 75㎡ |
プレミアムスイート | 87㎡ |
プレジデンシャルスイート | 132㎡ |
ザ・リッツ・カールトンスイート | 188㎡ |
予約したのはデラックス(スカイラインビュー)の客室です。
ザ・リッツ・カールトン福岡はボトムの客室でも1泊10万円近くしますがマリオットボンヴォイのポイントを使って宿泊しました。
宿泊したシーズンは週末だと90,000ポイント前後必要でしたがオープン間もない頃にマリオットポイント56,000ポイントで予約していたためお得に宿泊することができました。
ザ・リッツ・カールトン福岡にチェックイン
今回はザ・リッツ・カールトン福岡に宿泊することが目的で福岡に来たと言っても過言ではなく、福岡空港に到着したその足で地下鉄に飛び乗りザ・リッツ・カールトン福岡へと向かいました。
午前10時頃だったのでさすがにまだ部屋には入れないと思いましたが、とりあえず荷物だけでも預かってもらおうと思いホテルに到着しました。
エントランスのベルマンに事情を説明すると18階のメインロビーに行くように言われたのでホテルに入っていきました。
アライバルロビーに向かう段階でこの洗練された和モダンな雰囲気にテンションがあがりました。
ちなみに、客室やパブリックスペースなどのデザインは、オーストラリアのメルボルンに拠点を置くデザイン会社LAYAN Architects + Designersが担当したのだそうです。LAYAN Architects + Designersといえばザ・リッツ・カールトン日光のデザインも手掛けてたことでも知られています。
広々としたアライバルロビーですがスタッフの方は誰もおらずベルマンからは18階への行き方について何の説明も無かったため少しあたふたしましたが、無事に18階へと向かうエレベーターを見つけて乗ることができました。
18階でエレベーターを降りると左手にメインロビーのメインデスクがありました。屏風の向こうは客室階専用エレベーターとなっています。
1階から客室までダイレクトに向かうことはできず必ず18階でエレベーターを乗り換える必要があり、セキュリティ的にはいいですが若干面倒ではあります。
メインデスクに立ち寄り宿泊する旨を伝えると広々としたメインロビーへと案内されました。
ウェルカムドリンクにはお茶をいただきました。最初は青なのですが梅シロップを入れると紫色へと変わるという演出も付いて味だけでなく視覚でも楽しめました。
そして肝心なお部屋についてですが、マリオットボンヴォイのプラチナ会員ということで博多湾ビューの部屋にアップグレードしていただくことができました。
しかし、早朝のフライトで子どもが少し疲れていたのを気にしてくれたスタッフの方が、元々のスカイラインビューの部屋でツインの部屋に変更すれば今すぐ使える部屋があると提案してくださったため、アップグレードはお断りしてツインの部屋を使わせてもらうことにしました。
ロビーから博多湾の景色を目にした際にこの景色なら別に部屋から見えなくてもいいかなと思っていたので躊躇なく博多湾ビューのお部屋を断れましたが、沖縄のようなきれいな海が窓一面に広がる部屋だったなら迷っていたかもしれません。
本来のチェックインの時刻より5時間以上も早い午前10時過ぎにアーリーチェックインさせてもらえただけでも感謝なのですが16時までのレイトチェックアウトも認められたため、1泊だけの滞在ですが30時間近くもホテルに滞在することができました。
デラックス(スカイラインビュー)の客室
客室階専用エレベーターに乗り部屋がある21階へと向かいました。
ドアを開けると左右にウェットエリアとクローゼットがあり、奥はベッドルームという造りとなっています。
クローゼット
入って左側は3畳ほどの広さのウォークインクローゼットとなっています。クローゼット内には全身鏡も設置されているため着替えや身だしなみチェックも問題なくできます。
上段の引き出しを開けるとスリッパなどが収納されており、もう一方はセキュリティボックスとなっています。
男女での宿泊を想定してあるのかスリッパは大きいサイズと比較的小さいサイズのものが準備されていました。子ども用のスリッパは別に準備してくれていました。
下段にはパジャマが入っています。
パジャマは嬉しい上下セパレートタイプでイギリスの『DEREK ROSE』というブランドのものです。こちらも男女での宿泊を想定してか海外サイズのSとXSが準備されていました。Sサイズだと小さめでしたが薄手の素材でこれまでホテルで着たパジャマの中で断トツで着心地が良かったです。
子ども用のパジャマも準備してくれていましたが、いつも子ども用パジャマは持参しているため着る機会はありませんでした。
子どもにはパジャマやスリッパ以外にもリッツ・キッズのキャラクターであるレオのぬり絵や探検マップなども準備されていました。
ウェットエリア
入って右側はウェットエリアとなっていました。広々としたスペースにバスルームはガラス張りとなっているためとても開放感があります。
洗面台はコンパクトながらダブルボウルとなっています。
そしてドライヤーは『レプロナイザー 27D Plus』と、なんと10万円以上もするドライヤーです。
アメニティはザ・リッツ・カールトン御用達『Asprey』かと思いきや『ディプティック』が置かれていました。
調べてみるとザ・リッツ・カールトンは2022年11月にディプティックと提携しており、提携に伴いアメニティも長年親しまれたAspreyからディプティックに変更となったのでしょうか。個人的にはAspreyよりディプティックの香りが好きなので嬉しい誤算ではありました。
それにしても気になるのが「お部屋に備え付けのアメニティをお持ち帰りになられた場合、ボトル1本につき¥8,000をご請求申し上げます」の記載です。ミニボトルと同じ感覚で持ち帰る人がよほど多かったのでしょうか。
次はバスルームを紹介します。
金色と白を基調としたバスルームは高級感が溢れています。バスタブはとても広くて子どもと一緒に入ってもまだ十分なスペースが残っていました。
シャンプー、コンディショナー、シャワージェルといったバスアメニティもディプティックです。とてもいい香りで充実したバスタイムとなりました。
洗面台とバスルームの間にはドレッサーとしても使えるテーブルがあり、引き出しに歯磨きなどアメニティが入れてありました。
歯ブラシは環境に配慮した木製歯ブラシでした。ブラシが柔らかすぎて磨きにくかったため柔らかめの歯ブラシが好きな方以外は歯ブラシを持参することをおすすめします。
ガラス張りとなっているバスルームですが引き戸を移動させれば外から見えなくなります。
ですがこの引き戸はバスルームの外からしか動かせないため、閉めてお風呂に入っても外から開けられてしまう可能性もあって微妙かも。
ミニバー
ベッドルームに入ってすぐにあるチェストがミニバーとなっています。
上段の引き戸を開けると無料でいただける『ノルダック』のプレミアムウォーター、福岡・茅乃舎の出汁スープ(洋風・和風)、ネスプレッソのコーヒーマシンなどが置かれてありました。
シャンパン、ワイン、ウィスキー、ビール、ソフトドリンクなどは有料となります。
グラスはドイツの老舗グラスメーカー『シュピゲラウ』のものが置かれています。
ベッドルーム
ベッドルームはツインベッドでも広々として落ち着いた色使いがとても安らぎます。
日本三大織物の一つでもある「博多織」からインスピレーションを受けたデザインコンセプトのもと、室内は無垢の木を基調とした和モダンなデザインとなっています。
シモンズ製のベッドはびっくりするほど柔らかかったです。個人的に柔らかすぎるベッドは苦手なのですがこのベッドではぐっすり眠ることができてとても快適でした。
ベッド横にはサイドテーブルと照明コントローラーなどが設置されています。USBポートだけでなくUSB Type-Cポートもあるのがポイント高いです。
日本に住んでいる人には関係ありませんがインバウンド客向けにコンセントにはマルチ変換プラグも挿してありました。
ベッド奥の広縁を思わせる窓際のスペースにはソファとテーブルが置かれていて、ここで福岡の景色を眺めながら子どもとくつろいで過ごしました。
テーブルの上には八女茶のティーバッグとウェルカムスイーツのモナカが置かれていました。
東京に住んでいると21階はそれほど高層階というイメージはありませんが、航空法の規制もあり周りに高い建物がないため遠くまで見渡すことができました。
ザ・リッツ・カールトン福岡宿泊記まとめ
2023年6月に開業したザ・リッツ・カールトン福岡に宿泊してきました。
開業して間もないこともありホテルはキレイで高級感が溢れており文句なしでした。
ホテル内には地元の職人による絵画や陶器などの工芸品も多数置かれていたり枯山水の砂紋があったりとまるで美術館のようで、歩いてまわるだけでも楽しめる空間でした。
一方でソフト面、特にオペレーションがやや難ありという口コミを多く見かけました。こればかりはザ・リッツ・カールトン福岡に限らずどのホテルでも開業後しばらくは仕方がないというのが個人的な考えですが、自分が宿泊したときはオペレーションで不満に感じることは特にありませんでした。
また、スタッフの方は子どもに対してもとても気さくに話かけてくれて非常に気持ち良かったです。いつもはホテルスタッフの方に話しかけられると固まってしまう人見知りの子どもですが、このホテルのお姉さんとお兄さんは話しやすかったと言っていました。
次回福岡を訪れるときもザ・リッツ・カールトン福岡に宿泊しようと思えるホテルでした。
マリオットグループのホテルに泊まるときにやっておくべき2つのこと
最後に、マリオットグループのホテルに泊まるなら絶対にやっておくべき2つのことを紹介しておきます。
① ホテルを予約するときはポイントサイトを経由
公式サイトに直接アクセスしてマリオットグループのホテルを予約してしまうと少しだけ損をしてしまいます。
ポイントサイトを経由して公式サイトにアクセスするとポイントサイトのポイントが貯まり、貯まったポイントは現金やマイルに交換することもできます。
ポイントサイトのハピタスやモッピーでは宿泊料金の数%がポイントとして付与されることが多いです。(貯まるポイントは日々変動しているため予約の際は実際にポイント数をご確認ください)
仮に4%のポイントが付与される場合に30,000円のホテルを予約すると、それだけで1,200円分のポイントになります。マリオットグループのホテルを予約する際は絶対に取りこぼさないようにしましょう。
②マリオットボンヴォイアメックスカードを発行
マリオットグループのホテルに宿泊する際にはマリオットボンヴォイアメックスカードに入会しておくと多くの特典を受けることができます!特典の詳細については以下のリンクからご確認ください。
興味がある方はぜひ問い合わせフォームからご連絡ください。
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