香港国際空港の自動化ゲート「e-道」(e-channel)の申請方法を完全解説!

香港でe-channelを登録申請する方法
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海外旅行の際に入出国審査で時間を取られた経験がある人は多いと思います。

香港国際空港の入出国審査も混雑することが多いのですが、この入出国審査をスムーズに済ませる方法としてe-道(e-channel)というものがあります。

e-道(e-channel)とは2004年12月に導入された香港国際空港での自動化ゲートシステムのことなのですが、今回はこのe-道(e-channel)の申請方法や申請要件、そして利用方法などを解説していきたいと思います。

目次

e-道(e-channel)とは香港国際空港の自動化ゲート

e-道(e-channel)は、香港国際空港の入出国手続きの優先レーンで、パスポートと指紋の照合によって本人認証を行い入出国手続きができるシステムです。要するに羽田空港や成田空港などでも実施されている自動化ゲートの香港版です。

e-道(e-channel)を登録すれば入出国手続きで長蛇の列にならぶ必要もなくなりますし、機内で香港への入国カードを記入する必要もなくなるので時間を節約することができます。

また、e-道(e-channel)は香港国際空港だけでなくマカオや深センでも利用することができます。

e-道(e-channel)を利用できる場所
  • 香港国際空港
  • 羅湖
  • 落馬洲支線
  • ホンハム
  • 深セン湾
  • シャタウコク
  • マカオフェリー・ターミナル
  • 中国フェリー・ターミナル
  • 啓徳(カイタック)クルーズターミナル
  • 文錦渡(マン カム トウ)
  • 落馬洲
  • 屯門フェリーターミナル

香港国際空港には顔認証システムもあるのにe-道(e-channel)に登録をすべき理由

香港国際空港では2017年10月から外国人訪問客が香港を離れる際に「離境易(Smart Departure)」という顔認証システムによる出国審査が開始されています。

顔認証システムは指紋の登録など事前の手続きも不要でその場ですぐに利用することができます。

わざわざe-道(e-channel)の登録申請などせずに顔認証システムを利用すればいいのではと考えてしまいそうですが、それでもe-道(e-channel)の登録申請をおすすめします。

なぜならば顔認証システムは出国時だけのシステムなので、e-道(e-channel)に登録していない場合は普通に入国審査を受けなくてはならず、入国審査が混雑している場合はその列に並ぶしかありません。しかしe-道(e-channel)に登録しておけば入国審査が混雑している場合でも並ばずに優先レーンから入国できます。

また、入出国審査で混雑しているのは外国人用レーンだけで居住者用レーンはガラ空きということも多いですが、e-道(e-channel)に登録していると香港国民用レーンも利用することができるという点も挙げられます。

e-道(e-channel)を登録していれば選択肢が増えるので混雑を回避できる可能性が高くなるというわけです。

e-道(e-channel)の適格要件は

e-道(e-channel)はもともと年に何度も香港を訪れるフリークエントビジター向けのサービスで、e-道(e-channel)の適格要件は以下のとおりとなっています。

e-道(e-channel)の適格要件
  1. 申請者が18歳以上であること
  2. 有効な旅券、そして必要に応じて数次査証を所持していること
  3. 以下の身分証明書のいずれかを所持していること:香港特別行政区(HKSAR)トラベル・パス
    ー裏面に’HKG’と印字されたAPEC・ビジネス・トラベル・カード(ABTC)
    ―香港国際空港フリークエント・ビジター・カード
    このスキームに参加している航空会社が発行したマイレージ・サービス会員カード(航空会社にお尋ねください)
  4. 3.で書かれた身分証明書のいずれかも所持していない方の場合
    ―香港SAR(特別行政区)に入国するための入国ビザ/許可証を必要としない有効な旅券を所持している
    eチャネル・サービスで登録する直近の過去12ヶ月で少なくとも3回は香港国際空港経由の飛行機で香港SAR(特別行政区)を訪れたことがある
  5. 香港SAR(特別行政区)での不利な記録がないこと

要約すると、パスポートを所持する18歳以上で、スキームに参加する航空会社が発行したマイレージ・サービス会員カードを所持しているか、直近12ヶ月で3回以上香港に入国している場合にはe-道(e-channel)の適格要件を満たしていることになります。

実はANAやJALもこのスキームに参加している航空会社なので、直近12ヶ月で3回以上香港を訪れていなくても次に説明するマイレージカードを持っていればe-道(e-channel)を申請できます。

ANAでe-道(e-channel)に登録申請する場合の要件

ANAの場合、18歳以上で有効なパスポートまたはビザを保有している以下のメンバーがe-道(e-channel)に登録申請することができます。

  • ANAダイヤモンドメンバー
  • ANAプラチナメンバー
  • ANAブロンズメンバー
  • スーパーフライヤーズ会員(本会員・家族会員)

JALでe-道(e-channel)に登録申請する場合の要件

JALの場合は、以下のメンバーが対象となります。こちらもANAと同様に18歳以上で有効なパスポートまたはビザを保有している必要があります。

  • JMBダイヤモンド会員
  • JGCプレミア会員
  • JMBサファイア会員
  • JMBクリスタル会員
  • JALグローバルクラブ会員

e-道(e-channel)の申請場所と注意点

e-道(e-channel)の申請場所は香港国際空港の到着ゲートにあります。

入国審査(イミグレーション)を終えたら手荷物受取所(バゲージクレーム)に行かず、すぐに左右(北側か南側)どちらかの申請専用オフィスに向かってください。

香港e-channelの登録申請場所

大切なのは入国審査を終えてもバゲージクレームには進んではいけないということです。

一度バゲージクレームのゲートに入ってしまうと後戻りすることはできないのでe-道(e-channel)の登録申請ができなくなってしまいます。

イミグレーションカウンターからバゲージクレームのゲートまでは10メートルほどの距離なので、「e-道(e-channel)」の案内を意識しておかないとうっかりバゲージクレームのゲートを越えてしまいそうになります。預け入れ荷物がある人はついついバゲージクレームに足が向かってしまうと思うので特にご注意ください。

e-channel申請オフィス

なお、専用申請オフィスの受付時間は以下のとおりとなっています。

  • 専用申請オフィス 北側 到着ホール(制限区域内 入国審査後) 7:30~23:00
  • 専用申請オフィス 南側 到着ホール(制限区域内 入国審査後) 10:00~18:00

湾仔の入国管理局事務所でもe-道(e-channel)の申請が可能

香港国際空港でe-道(e-channel)の申請を忘れてしまったという人は、湾仔(ワンチャイ Wan Chai)にある入国管理国事務所で申請することもできます。

マリオットグループのルネッサンス香港ハーバービュー・ホテルやJWマリオットホテル香港からほど近くにありますので、宿泊したついでにe-道(e-channel)を申請することもできそうです。

ただし、月曜日から金曜日の午前8:45〜午後5:00までの受付となっており土日祝日はやっていないので、湾仔の入国管理局事務所でe-道(e-channel)を申請しようと考えている人は気をつけてください。

湾仔の入国管理局事務所

e-道(e-channel)の申請方法

e-道(e-channel)の申請方法は至って簡単です。申請専用オフィスで係員にパスポートと航空会社のステータスカードを渡し、顔写真の撮影と指紋採取をすれば完了です。

登録が完了するとe-道(e-channel)を利用するためのバーコードがパスポート裏表紙に貼り付けられます。登録完了まで5分程度なのであっという間に完了します。

なお、一度e-道(e-channel)に登録するとパスポートの有効期限まで利用することができます。パスポートの有効期限が過ぎてしまってもまた申請することができます。

e-道(e-channel)の利用方法

e-道(e-channel)の利用方法はゲートにバーコードをかざして指紋認証するだけです。

以下の動画でわかりやすく解説されています。

e-道(e-channel)申請方法まとめ

e-道(e-channel)は直近12ヶ月で3回以上香港に入国している人の他、 ANAやJALなどの上級会員となっている人も登録することができます。

一度登録してしまえばパスポートの有効期限まで優先レーンを利用して香港への入出国が可能となるのでスムーズに入出国できるようになります。

e-道(e-channel)の登録は無料なので、頻繁に香港を訪れる人はもちろんのことANAやJALでステータスを保有している人もe-道(e-channel)を申請しておいて損はないです。

香港に行ったとき実際にe-道(e-channel)を申請してみました。と言いたいところですが深夜便で香港に向かい香港国際空港に到着したのが午前5時過ぎでe-道(e-channel)専用申請オフィスはまだオープンしておらず、今回はe-道(e-channel)の登録申請は断念しました。週末だったので湾仔の入国管理局事務所も空いていません。

入国審査まで2時間ほど時間を潰せばe-道(e-channel)の登録申請はできたのですが、パスポートの有効期限が1年を切っていることもあり、2時間も待ってまで登録申請する気にはなれなかったので新しいパスポートになってから登録申請することにしました。

香港でe-channelを登録申請する方法

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